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論文記事:市町村における精神障がい者支援活動 201610-01 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第63巻第12号 2016年10月

市町村における精神障がい者支援活動

-8地方別活動状況-
長澤 ゆかり(ナガサワ ユカリ) 山口 忍(ヤマグチ シノブ)
 綾部 明江(アヤベ アキエ) 鶴見 三代子(ツルミ ミヨコ)

目的 全国の市町村の精神保健福祉活動の状況を8地方別に把握し,今後の精神障がい者支援活動の方向性を探る一助を得る。

方法 全国の市町村の精神保健福祉担当保健師のうち,無作為抽出にて550名を対象に質問紙調査表を配布,回収した。

結果 237件(回収率43.1%)の有効回答を得た。ほとんどの市町村では,随時の所内相談,電話相談,訪問指導を実施しているが,定期相談7割やデイケア5割とその実施率は低いことがわかった。また,市町村における精神保健福祉活動には保健部門および福祉部門の精神保健福祉担当保健師の他,担当でない保健師も関わっていた。なお,地方別の特徴はみられなかった。

結論 市町村において精神保健福祉活動が保健師を中心として定着してきているが,事業として定着するにはもう少し時間を要すると推察された。また,地域独自の特徴を把握するまでには至っておらず,今後,特徴を踏まえた活動が求められる。また,市町村では精神保健福祉担当経験の短い保健師が多く,担当を支えることや支援技術向上のための体制を作ることが,市町村全体の精神障がい者支援体制整備につながる可能性が示唆された。

キーワード 市町村,精神保健福祉活動,精神障がい者支援,保健師,8地方別

 

 

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