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論文記事:高校生の自傷行為の経験率における性差の検討 201911-06 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第66巻第13号 2019年11月

高校生の自傷行為の経験率における性差の検討

石田 実知子(イシダ ミチコ) 井村 亘(イムラ ワタル) 江口 実希(エグチ ミキ)
渡邊 真紀(ワタナベ マキ) 國方 弘子(クニカタ ヒロコ)

目的 本研究は,「殴る」「刺す」「つねる」「かきむしる」「切る」の自傷行為様式および種類数別における経験率の性差を検討することを目的とした。

方法 岡山県内の高等学校5校に通う高校生3,820名を対象に,無記名自記式の質問紙調査を実施した。調査内容は,対象者の性,学年,自傷行為で構成した。統計解析には,分析に必要な調査項目に欠損値がない3,316名分のデ-タを使用した。統計解析は,自傷行為の経験率および自傷行為種類数別の経験率を男女2群に分け,その割合の比較をpearsonのχ2検定を用いて検討した。いずれの検討においても,有意水準を両側検定で5%未満とした。

結果 何らかの自傷行為を行った者の経験率は,男性が有意に高かった(p<0.01)。また,「自分のからだや壁をこぶしで殴る」は,各学年および全生徒で,また,「自分の髪や皮膚をかきむしる」は,1年生,3年生および全生徒で占める割合は男性が有意に高かった(p<0.01)。その他の自傷行為では,有意差が認められなかった。さらに,自傷行為種類数別では,いずれの種類数においても有意差が認められなかった。

結論 何らかの自傷行為を行った者の経験率は,男性が女性と比較して有意に高く,「殴る」「かきむしる」を経験した割合は,男性が有意に高かった。自傷行為種類数別では,いずれの種類の選択数においても男女差はなかった。今後,自傷行為に対する正しい知識と理解を持ち,特に男性に配慮した支援方法が求められる。

キーワード 自傷行為,性差,経験率,高校生

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