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論文記事:栃木県における画像検査の地域偏在 202008-03 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第67巻第8号 2020年8月

栃木県における画像検査の地域偏在

岡野 員人(オカノ カズト)

目的 本研究は,栃木県における診療放射線技師の地域偏在状況と画像検査で広く使われているCTおよびMRIの装置数や患者数を調査し画像検査の需給状況について調査することを目的とした。

方法 対象は,2017年の医療施設調査からCTおよびMRIの「装置数」および「患者数」,「診療放射線技師数」とした。また,比較対象として「医師数」を用いた。各データは栃木県の6つの二次医療圏ごとに集計を行い,地域偏在の指標の一つであるジニ係数と集中度を示すハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI)を算出し比較した。

結果 人口10万対CT装置数の最少は県北9.2台,最多は宇都宮および県南11.7台であった。人口10万対MRI装置数の最少は県東2.7台,最多は県南6.8台であった。一方,人口10万対CT患者数の最少が県東1,261人,最多は県南2,710人であった。人口10万対MRI患者数の最少は県東468人,最多は宇都宮1,333人であった。人口10万対診療放射線技師数の最少は県東22.4人,最多が県南53.7人であった。装置数および患者数,診療放射線技師数のジニ係数は医師と比較して低値であり,医師よりも均一な分布を示した。特にCT装置数のジニ係数は0.038と高い均一を示した。一方で,各対象のHHIは人口と比較して高値を示しており,すべてにおいて特定の地域に集中している傾向にあった。

結論 栃木県における画像検査の需給状況について二次医療圏の人口や地理的要因により地域偏在状況や地域の特徴を捉えたが,画像検査の医療資源の適正な配置については他の都道府県との比較や継続的な調査が必要である。

キーワード 画像検査,医療資源,地域偏在,診療放射線技師,ジニ係数,ハーフィンダール・ハーシュマン指数

 

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