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論文記事:有職女性の周産期におけるケアニーズとケアの満足度 202010-02 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第67巻第12号 2020年10月

有職女性の周産期におけるケアニーズとケアの満足度

木島 楓(キジマ カエデ) 浦中 桂一(ウラナカ ケイイチ) 朝澤 恭子(アサザワ キョウコ)

目的 日本では女性就業者数が増加しているが,有職女性に焦点を当てた周産期のケアニーズに関する調査は見当たらない。本研究の目的は,育児中の有職女性における周産期ケアニーズと周産期ケアの満足度を明らかにすることである。

方法 量的横断的記述研究デザインを用いて,0~6歳の保育園に通園する子どもをもつ有職女性278人に無記名自記式質問紙でデータ収集した。首都圏にある7カ所の認可保育園に研究協力を得て,研究対象者に口頭と書面で研究の趣旨を説明した後に,無記名の自記式調査票を配布した。調査内容は属性,周産期ケアの実態,周産期ケアニーズ,周産期ケアの満足度であった。分析はマクネマー検定,マン・ホイットニーのU検定,フィッシャーの正確確率検定を用いた。

結果 調査票を認可保育園に子どもを預けている有職女性の278人に配布し,回収は194部(回収率69.8%)であり,有効回答149部(有効回答率53.6%)を用いてデータ分析を行った。周産期に看護職者に求めるケアニーズとして高かったものは,乳房マッサージが92.6%,産後の心身変化の説明が91.9%,乳房トラブル防止の情報提供が91.9%,ミルクの足し方の説明が89.3%であった。一方,ケアニーズのうち,保育園入園の情報提供が55.0%,育児時間の情報提供が55.0%,労働時間の情報提供が53.7%,職場復帰の情報提供が37.6%であった。周産期ケアの実態よりケアニーズの比率が高かった内容は,育児時間,保育園入園,労働時間の情報提供であった(p<0.001)。ケアの満足度は,看護職者・病院の総合的な対応が65.8%,職場復帰に関する情報提供が0.7%以下であった。

結論 有職女性への職場復帰の情報提供は,育児や母乳に関するケアよりニーズの比率が高く,職場復帰や保育園入園に関する情報提供の満足度が低かった。看護職者には育児や授乳に関するケアにプラスして職場復帰に関する情報提供が求められていることが示唆された。

キーワード 有職女性,助産ケア,量的横断的記述研究,職場復帰,情報提供,周産期

 

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