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論文記事:ADL維持向上等体制加算におけるリハビリテーション開始基準の検討 202012-04 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第67巻第15号 2020年12月

ADL維持向上等体制加算における
リハビリテーション開始基準の検討

松岡 森(マツオカ シン) 山田 修(ヤマダ オサム) 中上 和洋(ナカウエ カズヒロ)
佐竹 裕輝(サタケ ユウキ) 上坂 建太(カミサカ ケンタ)
大洞 佳代子(オオボラ カヨコ) 本田 憲胤(ホンダ ノリツグ)

目的 消化器内科入院症例における入院日数が長期化する要因を明らかにし,ADL維持向上等体制加算におけるリハビリテーション(リハ)開始基準を検討した。

方法 対象は,2018年4月1日から9月30日の間に当院消化器内科に入院した396例を対象とした。今回の対象集団の入院期間の中央値である7日を基準とし,7日未満を短期入院群(S群),7日以上を長期入院群(L群)に分類し,患者因子(年齢・性別・入院方法:緊急/予定)・身体機能(入院時Barthel Index(BI)60点以上/未満・自立歩行可否)・社会的背景(独居有無・介護保険有無)・治療因子において比較・検討した。入院日数7日以上/未満により分類された2群を単変量解析し,単変量解析にて有意差を認めた項目を説明変数とした多重ロジスティック回帰分析にて入院日数との関連性を検討した。

結果 対象期間に消化器内科に入院した症例は,S群196例/L群200例であった。単変量解析では,年齢・緊急入院・入院時BI60点未満・自立歩行不可・介護保険有は,L群で有意に高値を示した。独居有無・治療因子は,有意差を認めなかった。多重ロジスティック回帰分析では,入院日数7日以上は緊急入院(オッズ比=0.47,95%信頼区間:0.29-0.77,p=0.003),入院時BI60点未満(オッズ比=0.34,95%信頼区間:0.14-0.80,p=0.013)と関連を示した。

結論 消化器内科入院患者において,緊急入院・入院時BI60点未満の症例は入院期間が長期化しやすく,ADL維持向上等体制加算による早期リハ介入の適応基準となる可能性が示唆された。

キーワード ADL維持向上等体制加算,リハビリテーション開始基準,消化器内科,入院日数

 

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