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論文記事:東京都の医師の近隣県への派遣の状況に関する検討 202102-01 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第68巻第2号 2021年2月

東京都の医師の近隣県への派遣の状況に関する検討

-2018年東京都が実施した調査に基づく分析-
山内 和志(ヤマウチ カズシ) 田口 健(タグチ タケシ)
森脇 睦子(モリワキ ムツコ) 河原 和夫(カワハラ カズオ)

目的 東京都から近隣県への医師の派遣の状況を明らかにする。

方法 東京都が実施した専攻医プログラムの基幹施設である都内の医療機関および基幹施設となっていない大学病院,分院を対象とした医師派遣に関する調査の再分析を通じて,他の医療施設に派遣された医師数の詳細を分析し,さらに都外に派遣された医師数がその県内の医師数の占める割合を診療科別に推計した。

結果 派遣された東京都の医師のおよそ半数は都外の医療機関で診療に派遣されていた。女性医師は男性医師と比較して派遣地域が東京都や埼玉県である割合や,派遣期間が6カ月~1年未満である割合は高い傾向を示した。派遣された医師は,その県の医師数の10%を超え,また病院に従事する医師数の20%を超える診療科もあった。この場合,最低でもその県の診療科医師の4~5人に1人は東京都内の医療機関からの派遣医師であることを示しており,近隣県において,特に病院診療において医師確保が都内医療機関から移動する医師を供給源として一定の割合を占めている状況が明らかになった。

結論 東京都と近隣県の医師の供給については,一つの都県内だけでなく地域全体の現状を含めて考えていくことの重要性が示唆された。

キーワード 医師派遣,地域医療,医師確保,東京都

 

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