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論文記事:主任介護支援専門員が行うスーパービジョン実践活動とその構造 202108-05 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第68巻第8号 2021年8月

主任介護支援専門員が行う
スーパービジョン実践活動とその構造

青山 貴彦(アオヤマ タカヒコ) 岡田 進一(オカダ シンイチ)

目的 本研究では,主任介護支援専門員が行うスーパービジョン実践活動とその構造を明らかにすることを目的とした。地域包括支援センターの主任介護支援専門員を調査対象として,スーパービジョン実践に関する「スーパーバイザーの実践活動(意識・態度・行動)」について,実践程度に着目した量的調査を行った。

方法 近畿地方2府5県に所在するすべての地域包括支援センター(830カ所)を対象に,郵送による横断的調査を実施した。回収率は34.3%で,欠損値のない212票の回答を使用して分析を行った。分析においては,まず,探索的因子分析を実施し,そして,因子モデルの構成概念妥当性については,共分散構造分析による確認的因子分析により確認を行った。また,抽出された因子の下位尺度得点を算出し,基本属性との関連を調べるため,相関分析を行った。

結果 分析の結果,「スーパービジョンの実施に関する認識の共有」「バイザー自身の自己コントロール・自己点検」「バイジーの実践力アセスメント」「基礎的な価値,知識,技術に関する助言・指導」「支持的な関わり」「利用者本人に関するより深い理解の促進」「柔軟な思考の促進」という7因子が抽出された。確認的因子分析を行い,構成概念妥当性について検討したところ,一定の適合を示した。また,いずれの基本属性に関しても,スーパービジョン実践活動との相関はみられなかった。

結論 抽出された7因子をもとに,スーパービジョン実践活動の構造について,双方向のコミュニケーションによる「スーパービジョンの実施に関する認識の共有」を基盤として,「バイジーの実践力アセスメント」を行い,バイジーの状況や到達度合等に応じて,「基礎的な価値,知識,技術に関する助言・指導」を行う。さらに,「利用者本人に関するより深い理解の促進」によって,表面的な理解に留まらないよう手助けしたり,「柔軟な思考の促進」によって,より本質的な支援が行えるよう手助けしたりする。実践過程全体を通じて,「支持的な関わり」を基本的態度として保ち続けるとともに,「バイザー自身の自己コントロール・自己点検」を行い,自分自身にも目を向け続けると整理した。

キーワード 主任介護支援専門員,スーパービジョン,実践活動,実践の手がかり

 

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