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論文記事:運動量と人生に対する満足度の関係におけるレジリエンスの媒介効果 202207-02 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第69巻第7号 2022年7月

運動量と人生に対する満足度の関係における
レジリエンスの媒介効果

上野  雄己(ウエノ ユウキ) 平野 真理(ヒラノ マリ) 小塩 真司(オシオ アツシ)

目的 本研究は日本人成人を対象とした,運動量と人生に対する満足度の関係におけるレジリエンスの媒介効果を検討することを目的とした。

方法 調査は2017年1月(1波)と2019年1月(2波)に行い,分析対象者は日本人成人1,284名(男性865名,女性419名;年齢50.9±10.3歳,20-69歳)であった。分析対象項目は運動量(Kasariの身体活動指標修正版),人生に対する満足度(人生に対する満足度尺度日本語版),レジリエンス(二次元レジリエンス要因尺度)であった。

結果 社会人口統計学的要因(年齢と性別,学歴,婚姻状態,子どもの人数,世帯年収)を統制し媒介分析を行った結果,運動量(1波)からレジリエンス(2波)を介して人生に対する満足度(2波)に影響する媒介経路が示された。一方で,レジリエンス(2波)を媒介変数に投入した場合,運動量(1波)から人生に対する満足度(2波)に対する直接的な関連はみられなかった。

結論 以上のことから,運動量はレジリエンスを媒介し,人生に対する満足度に関連する完全媒介モデルであることが明らかとなった。

キーワード レジリエンス,運動量,人生に対する満足度,縦断調査,日本人成人

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