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論文記事:循環器研修・研修関連施設における循環器疾患の医療連携 202305-04 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第70巻第5号 2023年5月

循環器研修・研修関連施設における循環器疾患の医療連携

金岡 幸嗣朗(カナオカ コウシロウ) 岩永 善高(イワナガ ヨシタカ) 住田 陽子(スミタ ヨウコ)
笹原 祐介(ササハラ ユウスケ) 和田 晋一(ワダ シンイチ) 宮本 恵宏(ミヤモト ヨシヒロ)

目的 循環器疾患は,急性期治療後も再発や増悪を繰り返すことが特徴であり,治療継続および予防の観点において,急性期から回復期・慢性期までの医療提供体制の連携が重要である。本研究の目的は,円滑に地域連携を進めるための,急性期から回復期・慢性期にかかる,わが国の循環器疾患医療提供体制の連携の現状および課題点を明らかにすることである。

方法 2021年10月1日~11月30日の期間に,日本循環器学会の協力のもとに,全国の日本循環器学会専門研修・研修関連施設(1,349施設)を対象にアンケート調査を行った。2020年4月から2021年3月までの期間における,各施設における医療連携の体制および取り組み,さらには同期間に入院した急性冠症候群,急性心不全患者に対する診療について,Web形式で回答を得た。

結果 調査依頼を行った1,349施設のうち,759施設(56%)から回答を得た。回答があった施設のうち,572施設(75%)が何らかの診療連携の取り組みを行っていると回答した。地域連携パスを運用している施設は,急性冠症候群では84施設(11%),急性心不全では113施設(15%)と少数であった。地域連携パスを運用している患者の割合は,いずれの疾病群でも2割未満であった。患者教育資料を用いている施設は,急性冠症候群では177施設(23%),急性心不全では358施設(47%)であり,運用している患者の割合は,いずれの疾病群でも8割以上と回答した施設が最も多かった。また,実際に外来心大血管リハビリテーションを行った患者の割合は,2割未満と回答した施設が最も多かった。

結論 日本循環器学会研修施設・研修関連施設を対象として,急性期から回復期・慢性期にかかる連携の実態に関するアンケート調査を行った。地域連携パスおよび患者教育資料の運用実態は施設間および対象疾患により異なることが明らかになり,今後どのような診療連携に関する取り組みを進めていくかについて,さらに議論が必要であることが示唆された。

キーワード 循環器疾患,医療連携,地域連携パス,患者教育資料,急性冠症候群,急性心不全

 

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