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論文記事:新型コロナウイルス感染拡大前後における 画像検査の実施状況に関する調査 202310-03 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第70巻第12号 2023年10月

新型コロナウイルス感染拡大前後における
画像検査の実施状況に関する調査

岡野 員人(オカノ カズト) 杉山 正樹(スギヤマ マサキ)

目的 本研究は,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大前後におけるCT検査やMRI検査などの画像検査数を比較することで,COVID-19における「受診控え」が画像検査に与えた影響について検討した。

方法 対象とした検査は,X線検査,CT検査,MRI検査,核医学検査,心臓カテーテル検査とし,2019年度および2020年度におけるレセプト情報・特定健診等情報データベースから検査数をまとめ比較した。評価は,各画像検査における月別の画像検査数の変化を評価するために,2020年度における各画像検査数の前年同月比を算出し比較した。また,2019年度および2020年度の都道府県別算定回数のデータから各都道府県におけるCOVID-19感染拡大前後比を算出し,変動係数を求め地域差を比較した。

結果 月別の画像検査数はすべての画像検査で2020年4~5月に大きくに減少していることがわかった。外来における画像検査数の前年比は,全体でX線検査が90.8%,CT検査が96.5%,MRI検査が94.9%,核医学検査が91.7%であった。入院における画像検査数の前年比は,全体でX線検査が91.0%,CT検査が99.6%,MRI検査が96.1%,核医学検査が91.4%,心臓カテーテル検査が85.5%と外来同様にすべての検査で減少した。また,入院における画像検査数は外来に比べて変動係数が高く地域差が大きい結果となった。
結論 「受診控え」による患者数の減少が画像検査数の減少に関係していることが明らかとなったが,患者数の減少は「受診控え」だけでなく,「新しい生活様式」による行動の変化が様々な疾患の疾病率に影響を与えたことも要因の1つであると推察した。
キーワード 画像検査,COVID-19,受診控え,レセプト情報・特定健診等情報データベース,変動係数

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