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論文記事:OECDヘルスデータ担当者会合(2014)の報告 201504-06 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第62巻第4号 2015年4月

OECDヘルスデータ担当者会合(2014)の報告

中山 香保里(ナカヤマ カオリ)

Ⅰ は じ め に

OECD(経済協力開発機構)では,34の加盟国から保健医療および保健医療制度に関するデータを収集し,「OECD医療統計」としてオンライン・データベースを毎年公表している1)。データベースの改善のため,加盟国(保健担当省,統計担当機関等)および関係機関(WHO,Eurostat等)が出席するOECDヘルスデータ担当官会合(以下,会合)が,年1回開催されており,データ範囲の拡大や比較可能性の向上について議論している。本稿では,2014年10月23,24日に開催された会合(於パリ,参加者数約110名)の議論について報告する。
Ⅱ 2014年OECDヘルスデータ担当者会合について

OECDの会合では,一般的に議題ごとに事務局担当者からプレゼンがあり,参加国が提示された議論のポイントについて発言する形式をとる。議長は,米国のFrancis Notzon氏が務めた。会合では,何かの議決を行うということはなく,出席者の発言を踏まえて,事務局がその場で今後の対応等について回答するか,テーク・ノートして今後の研究活動に反映されることになる(表1)。

今回は,多岐にわたる議論の中から,医療の購買力平価,乳児死亡および医療の効率性に関するOECDの取り組みについて紹介させていただきたい。なお,会合で使用されたプレゼン資料は,OECDウェブサイト2)から参照可能である。

 

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