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第103回看護師国家試験 午前一般問題 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第103回看護師国家試験 午前一般問題

平成26年2月16日(日)に実施された第103回看護師国家試験について、午前問題のうち一般問題の正答と解説を示します。

国民衛生の動向2024/2025」で内容を解説している問題に関しては、その参照章・ページを示しているので、同書を併用しながらの利用をおすすめします。

 

▼第103回看護師国家試験

 

Eisei22 23 hyo    厚生の指標増刊

国民衛生の動向 2024/2025

 

発売日:2024.8.27

定価:2,970円(税込)

412頁・B5判

雑誌コード:03854-08

 

ご注文は書店、または下記ネット書店、電子書籍をご利用下さい。

 

ネット書店

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電子書籍

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▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

  

 

午前 一般問題

 

 

▶午前26

呼吸中枢の存在する部位はどれか。

 

  1. 大脳
  2. 小脳
  3. 延髄
  4. 脊髄

 

 


 

▶午前27

骨格筋の収縮について正しいのはどれか。

 

  1. 筋収縮のエネルギー源はADPである。
  2. 収縮力は関節が伸展した状態で最大となる。
  3. 骨格筋は副交感神経の指令を受けて収縮する。
  4. アクチンがミオシン上を滑走して筋収縮が起こる。

 

 


 

▶午前28

光を屈折する眼の構造はどれか。

 

  1. 結膜
  2. 角膜
  3. 強膜
  4. 網膜

 

 


 

▶午前29

心臓の自動的収縮について正しいのはどれか。

 

  1. 運動神経で促進される。
  2. 興奮を伝える刺激伝導系がある。
  3. ペースメーカーはHis〈ヒス〉束である。
  4. 中脳の血管運動中枢による支配を受ける。

 

 


 

▶午前30

左心室の収縮力を抑制するのはどれか。

 

  1. アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
  2. β遮断薬
  3. 硝酸薬
  4. 利尿薬

 

 


 

▶午前31

味覚障害の原因となるのはどれか。

 

  1. 亜鉛欠乏
  2. リン欠乏
  3. カリウム欠乏
  4. マグネシウム欠乏

 

 


 

▶午前32

間欠性跛行が出現するのはどれか。

 

  1. 動脈塞栓症
  2. 血栓性静脈炎
  3. 深部静脈血栓症
  4. 閉塞性動脈硬化症

 

 


 

▶午前33

胃癌についての組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 腎臓転移――Wilms〈ウィルムス〉腫瘍
  2. 肝臓転移――Schnitzler〈シュニッツラー〉転移
  3. 卵巣転移――Krukenberg〈クルッケンベルグ〉腫瘍
  4. 胃周囲リンパ節転移――Virchow〈ウィルヒョウ〉転移

 

 


 

▶午前34

腎盂腎炎について正しいのはどれか。

 

  1. 両腎性である。
  2. 初尿を用いて細菌培養を行う。
  3. 肋骨脊柱角の叩打痛が特徴である。
  4. 原因菌はGram〈グラム〉陽性球菌が多い。

 

 


 
▶午前35

介護保険の第1号被保険者について正しいのはどれか。

 

  1. 予防給付対象者は要介護1である。
  2. 保険料は所得段階別の定額である。
  3. 医療保険者が保険料を徴収する。
  4. 対象は60歳以上である。

 

 


 
▶午前36改変

令和元年(2019年)健やか親子21(第2次)の中間評価において、改善したと評価されていないのはどれか。

 

  1. 妊産婦死亡率
  2. 十代の喫煙率
  3. 十代の自殺死亡率
  4. むし歯のない3歳児の割合

 

 


 
▶午前37

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく入院形態でないのはどれか。

 

  1. 任意入院
  2. 応急入院
  3. 勧告入院
  4. 医療保護入院

 

 


 
▶午前38

救急医療体制とその内容の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 初期救急医療体制――休日・夜間急患センター
  2. 第2次救急医療体制――高度の診療機能を持つ24時間救命救急センター
  3. 第3次救急医療体制――在宅当番医
  4. 広域救急患者搬送体制――へき地巡回診療車

 

 


 

▶午前39

クリティカルシンキングで適切なのはどれか。

 

  1. 直観的アプローチである。
  2. 主観的情報を重視した考え方である。
  3. 物事を否定的にみる思考過程である。
  4. 根拠を持ち実践することを可能にする。

 

 


 

▶午前40

立位の腹部エックス線写真を別に示す。
103am40
この状態で出現している所見はどれか。

 

  1. 体液波動
  2. 皮膚線条
  3. 腹部膨満
  4. 皮下静脈の怒張

 

 


 
▶午前41

無菌室で使用する物品とその滅菌方法の組合せで適切なのはどれか。

 

  1. ビニール袋に入った菓子――酸化エチレンガス滅菌
  2. ステンレス製のスプーン――高圧蒸気滅菌
  3. プラスチック製の箸――乾熱滅菌
  4. 紙製の絵本――低温プラズマ滅菌

 

 


 

▶午前42

看護師の作業時の姿勢と作業台を図に示す。
腰部の負担が最も小さいのはどれか。

 

103am42

 

 


 

▶午前43

前腕の動きを肩部上方から撮影した写真を別に示す。
103am43
前腕の回外を示すのはどれか。

 

 

 


 

▶午前44

胸壁を呼気時に圧迫して気道分泌物の移動を促す手技はどれか。

 

  1. 振動法
  2. 咳嗽誘発法
  3. スクイージング
  4. 用手的呼吸介助法

 

 


 

▶午前45

創傷の治癒過程における増殖期の状態はどれか。

 

  1. コラーゲンが成熟する。
  2. 基底細胞が創面を覆い始める。
  3. 血管内皮細胞が新しい血管を形成する。
  4. マクロファージによって創内の細菌が排除される。

 

 


 

▶午前46

動脈性外出血の止血帯を用いた間接圧迫法について適切なのはどれか。

 

  1. 圧迫開始時刻を記載する。
  2. 幅が1cmの止血帯を用いる。
  3. 動脈圧より低い圧を加える。
  4. 圧迫は2時間に1回緩める。

 

 


 

▶午前47

在宅医療が必要な患者の退院調整について適切なのはどれか。

 

  1. 医師が退院調整の決定権をもつ。
  2. 退院調整は入院時から開始する。
  3. 退院時に診療録を訪問看護師に渡す。
  4. 退院前の訪問指導は診療報酬の評価の対象ではない。

 

 


 

▶午前48

成人の身体の特徴について正しいのはどれか。

 

  1. 加齢に伴う聴力の低下は、低音で現れやすい。
  2. 青年期は、成人期の中で基礎代謝量が最も高い。
  3. 眼の調節力の低下は、硝子体の弾力性低下が原因である。
  4. 女性の更年期障害は、テストステロンの分泌低下が原因である。

 

 


 

▶午前49改題

術後合併症で術前の喫煙と最も関連が強いのはどれか。

 

  1. 尿閉
  2. 腸閉塞
  3. 手術部位感染
  4. ダンピング症候群

 

 


 

▶午前50

心電図モニターで不整脈の変化がみられた。このときの心電図を別に示す。
103am50
初期対応で適切なのはどれか。

 

  1. 胸骨圧迫を行う。
  2. 体表面ペーシングを準備する。
  3. 自覚症状がなければ経過観察をする。
  4. 自覚症状と血圧を医師に報告して指示を待つ。

 

 


 

▶午前51

Aさん(56歳)は、膵癌で幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を受け、膵臓は約1/3になった。経過は良好である。
Aさんの消化吸収機能で正しいのはどれか。

 

  1. 脂肪吸収が低下する。
  2. ビタミンの吸収障害が起こる。
  3. 蛋白質が小腸粘膜から漏出する。
  4. 炭水化物を消化する能力は低下しない。

 

 


 

▶午前52

Aさん(57歳、男性)は、肺癌で放射線治療後、放射線肺炎を発症し、1か月半前から副腎皮質ステロイドにより治療中である。2日前から38.0℃の発熱と頭痛が出現し、検査の結果、前頭葉に膿瘍が認められた。現在のAさんの血液検査データは、白血球12,000/μL、空腹時血糖101mg/dL、HbA1c5.9%、CRP4.6mg/dLである。
膿瘍の発症に関与した副腎皮質ステロイドの副作用はどれか。

 

  1. 糖尿病
  2. 易感染
  3. 高血圧症
  4. 創傷治癒遷延

 

 


 

▶午前53

運動神経の刺激の伝達経路を図に示す。
103am53
Guillain-Barré〈ギラン・バレー〉症候群で主に障害される部位はどれか。

 

 

 


 

▶午前54

広汎子宮全摘術後の性機能障害に対する看護で適切なのはどれか。

 

  1. 性生活に関する指導はパートナーにも行う。
  2. 性行為は手術後約2週間で再開できると説明する。
  3. 腟が乾燥している場合は、性行為を避けるよう説明する。
  4. 性に対する不安を患者が表出するまで、性の話題を避ける。

 

 


 
▶午前55

高齢者のエイジズムについて正しいのはどれか。

 

  1. 高齢者の価値を認めるものである。
  2. 高齢者の権利を擁護するものである。
  3. 高齢者を生活環境の違いで区別するものである。
  4. 高齢者という理由で不当な扱いをするものである。

 

 


 

▶午前56

Aさん(75歳、男性)は、1人で暮らしている。Aさんは、耳鳴が気になり耳鼻科を受診したところ、老人性難聴と診断された。Aさんは、医師から補聴器の使用を勧められたが「どうせ1人で誰とも話さないから必要ない。生活していて不便なことはない」と言う。
Aさんへの説明として適切なのはどれか。

 

  1. 「難聴は治りますよ」
  2. 「文字盤を利用しましょう」
  3. 「一度補聴器を試してみましょう」
  4. 「聞こえないとますます孤立しますよ」

 

 


 

▶午前57

老人性皮膚搔痒症について正しいのはどれか。

 

  1. 感染が原因である。
  2. 高温多湿な夏季に多発する。
  3. 硫黄入り入浴剤の使用で改善する。
  4. 入浴後に保湿クリームの使用を勧める。

 

 


 

▶午前58

高齢者のうつ病の説明で正しいのはどれか。

 

  1. 電気けいれん療法は行わない。
  2. 認知症との区別はつきやすい。
  3. 三環系抗うつ薬を第一選択薬とする。
  4. 若年者と比べて身体症状の訴えが多い。

 

 


 

▶午前59

高齢者が自身の終末期における生き方や死の迎え方の意向を表示する方法としてのアドバンスディレクティブ〈事前指示〉について正しいのはどれか。

 

  1. 法的な拘束力がある。
  2. 代理人を指名できない。
  3. 口頭や文書で意思表示できる。
  4. 財産の管理者の指定ができる。

 

 


 
▶午前60改題

令和4年(2022年)国民生活基礎調査で、同居している主な介護者のストレスや悩みの原因で最も割合の高いのはどれか。

 

  1. 自分の仕事
  2. 家族の病気や介護
  3. 家族との人間関係
  4. 自由にできる時間がない

 

 


 

▶午前61

小児の睡眠の特徴で正しいのはどれか。

 

  1. 新生児の全睡眠におけるレム睡眠の割合は約50%である。
  2. 乳児の睡眠は単相性である。
  3. 成長に伴いレム睡眠が増加する。
  4. 10歳ころから成人と同じ睡眠覚醒リズムになる。

 

 


 
▶午前62

小児の一次救命処置において推奨される胸骨圧迫の速さ(回数)はどれか。

 

  1. 少なくとも約 80回/分
  2. 少なくとも約100回/分
  3. 少なくとも約120回/分
  4. 少なくとも約140回/分

 

 


 

▶午前63

若年性特発性関節炎で入院している子どもの看護で適切なのはどれか。

 

  1. 発疹が出現している間は隔離する。
  2. Raynaud〈レイノー〉現象の観察をする。
  3. 強い関節痛があるときは局部を安静に保つ。
  4. 朝のこわばりのある関節部位に冷湿布を貼用する。

 

 


 

▶午前64

妊娠期の不快症状と予防の組合せで適切なのはどれか。

 

  1. 下肢のけいれん――葉酸の摂取
  2. つわり――においの強い食事の摂取
  3. 便秘――緩下薬の服用
  4. 腰痛――硬めのマットレス使用

 

 


 

▶午前65

正常の分娩経過で正しいのはどれか。

 

  1. 分娩開始は、陣痛が15分間隔に起こった時点とする。
  2. 発露は、胎児先進部が陰裂間に常に見えている状態である。
  3. 分娩第2期は、破水から胎児が娩出するまでの期間である。
  4. 分娩第4期は、胎盤娩出から会陰縫合術の終了までの期間である。

 

 


 

▶午前66

成乳と比較した初乳の特徴で正しいのはどれか。

 

  1. ラクトアルブミンが少ない。
  2. IgAの含有量が多い。
  3. 粘稠度が低い。
  4. 乳糖が多い。

 

 


 

▶午前67

Aさんは妊娠28週で子宮内胎児死亡のため死児を出産した。翌日、児との面会で、Aさんは「ごめんね」と言い、身動きせずにじっと児を見つめていた。
Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 「つらいですよね」
  2. 「早く忘れましょう」
  3. 「元気を出してください」
  4. 「次の妊娠について考えましょう」

 

 


 

▶午前68

知覚障害はどれか。

 

  1. 幻味
  2. 離人症
  3. 注察妄想
  4. 観念奔逸

 

 


 

▶午前69

認知行動療法で最も期待される効果はどれか。

 

  1. 過去の心的外傷に気付く。
  2. 薬物療法についての理解が深まる。
  3. 物事の捉え方のゆがみが修正される。
  4. 自分で緊張を和らげることができるようになる。

 

 


 
▶午前70

精神科デイケアの目的はどれか。

 

  1. 陽性症状を鎮静化する。
  2. 社会生活機能を回復する。
  3. 家族の疾病理解を深める。
  4. 単身で生活できるようにする。

 

 


 
▶午前71

現在の日本の精神医療について正しいのはどれか。

 

  1. 精神及び行動の障害で入院した患者で最も多いのはうつ病である。
  2. 人口当たりの精神病床数はOECD加盟国の中では低い水準である。
  3. 各都道府県及び政令指定都市に精神保健福祉センターが設置されている。
  4. 精神障害者保健福祉手帳制度によって外来通院の医療費の給付が行われる。

 

 


 

▶午前72

Aさん(75歳、男性)は、脳梗塞後遺症による右半身不全麻痺がある。妻と2人で暮らしている。Aさんは要介護3で、訪問介護と通所介護のサービスを利用している。今回、Aさんは誤嚥性肺炎で入院し、退院後に訪問看護が導入された。
訪問看護師と介護支援専門員が連携して行う内容で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 住宅改修の検討
  2. Aさんの妻の介護負担の把握
  3. 肺炎予防に必要なケアの提供
  4. 訪問介護による生活援助内容の確認

 

 


 
▶午前73

訪問看護に関する制度について正しいのはどれか。

 

  1. 平成12年(2000年)に老人訪問看護制度が創設された。
  2. サービスを開始するときに書面による契約は不要である。
  3. 訪問看護ステーションの管理者は医師もしくは看護師と定められている。
  4. 介護保険法に基づく訪問看護ステーションの開設には都道府県の指定が必要である。

 

 


 

▶午前74

Aさん(70歳、男性)は、肺癌で骨転移がある。現在、Aさんは入院中であるが、積極的な治療は望まず「家で静かに暮らしたい」と在宅療養を希望し、24時間体制の訪問看護を利用する予定である。介護者であるAさんの妻と長男夫婦は「不安はあるが本人の希望をかなえたい」と話している。
退院前に、訪問看護師が行うAさんの家族への支援で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 訪問介護の利用を勧める。
  2. 家族全員の看取りの意思確認をする。
  3. 退院後の処置を習得するよう指導する。
  4. 相談にいつでも対応することを伝える。

 

 


 

▶午前75

Aさん(45歳、女性)は、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉のため自宅で療養中である。Aさんは球麻痺症状が出現したため、経口摂取に加え、胃瘻による経管経腸栄養管理が開始された。
訪問看護師が行うAさんとAさんの家族への指導で適切なのはどれか。

 

  1. 水分は経口による摂取を勧める。
  2. 注入時間に生活パターンを合わせる。
  3. 経口摂取中の体位は頸部前屈位とする。
  4. 胃瘻からの半固形化栄養剤の使用は禁止する。

 

 


 
▶午前76

災害派遣医療チーム〈DMAT〉の活動で最も適切なのはどれか。

 

  1. 被災地域内での傷病者の搬送を行う。
  2. 外傷後ストレス障害〈PTSD〉に対応する。
  3. 長期の継続的な医療を行う。
  4. 被災地の復興を手助けする。

 

 


 

▶午前77

災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 情報の発信を行う。
  2. 各自の判断で行動する。
  3. 災害現場の安全を確保する。
  4. 災害時の対応マニュアルの見直しをする。

 

 


 
▶午前78

日本における政府開発援助〈ODA〉の実施機関として正しいのはどれか。

 

  1. 国際協力機構〈JICA〉
  2. 世界保健機関〈WHO〉
  3. 国連開発計画〈UNDP〉
  4. 赤十字国際委員会〈ICRC〉

 

 


 

▶午前79

外国人の女性が38.5℃の発熱のある生後3か月の男児を連れて小児科診療所を受診した。男児は上気道炎であった。女性は日本語が十分に話せず、持参した母子健康手帳から、男児はこの女性と日本人男性との間に生まれた子どもであることが分かった。夫は同居していない様子である。外来看護師は女性に、4か月児健康診査のことを知っているかを尋ねたが、女性は看護師の質問を理解できない様子であった。
男児が4か月児健康診査を受診するために必要な社会資源で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 近所の病院
  2. 通訳のボランティア
  3. 児童相談所の児童福祉司
  4. 地区担当の母子健康推進員

 

 


 

▶午前80

Aさん(42歳、男性、事務職)は、仕事中に居眠りをすることが多いと上司に注意されていた。Aさんの睡眠時間は7時間であり、寝つきはよいが、毎朝寝不足と頭痛を感じていた。最近、いびきがひどいと家族から指摘されて受診した。Aさんは、身長165cm、体重81kgである。
最も考えられるのはどれか。

 

  1. うつ病
  2. 低血糖症
  3. もやもや病
  4. ナルコレプシー
  5. 睡眠時無呼吸症候群

 

 


 

▶午前81

慢性腎臓病の説明で正しいのはどれか。

 

  1. 糖尿病腎症は含まれない。
  2. 病期分類の5期から蛋白制限が必要である。
  3. 腎障害を示す所見が1週間持続すれば診断できる。
  4. 糸球体濾過量〈GFR〉の低下は診断の必要条件である。
  5. 病期の進行とともに心血管疾患のリスクも高くなる。

 

 


 

▶午前82

血圧を上げる作用を持つのはどれか。2つ選べ。

 

  1. レニン
  2. インスリン
  3. カルシトニン
  4. ソマトスタチン
  5. ノルアドレナリン

 

 


 

▶午前83

視床下部の機能で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 感覚系上行路の中継核
  2. 長期記憶の形成
  3. 摂食行動の調節
  4. 飲水行動の調節
  5. 姿勢の調節

 

 


 
▶午前84

日和見感染症の起炎菌はどれか。 2つ選べ。

 

  1. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉
  2. インフルエンザ菌
  3. A群溶連菌
  4. 髄膜炎菌
  5. 緑膿菌

 

 


 
▶午前85改題

予防接種法において定期予防接種の対象となっていない疾患はどれか。

 

  1. 結核
  2. 水痘
  3. 風しん
  4. B型肝炎
  5. 流行性耳下腺炎

 

 


 
▶午前86

患者の権利について適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 患者は自分の医療情報を見ることができる。
  2. 患者は一度同意した治療方針を拒否できない。
  3. 患者はセカンドオピニオンを受けることができる。
  4. 患者が病室に不在の場合は検査の同意を家族から得る。
  5. 患者情報は患者と家族の同意なく保険会社に開示できる。

 

 


 

▶午前87

Aさん(43歳、女性)は、吐血のため救急搬送され、食道静脈瘤破裂に対して緊急止血術が行われた。腹水は少量認められるが、経過は良好で近日中に退院を予定している。Aさんは5年前に肝硬変と診断されている。
Aさんへの食事指導で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 高蛋白食とする。
  2. 塩分は制限しない。
  3. 食物繊維を控える。
  4. 固い食品を控える。
  5. 辛い香辛料を控える。

 

 


 

▶午前88

小児の痛みについて正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 新生児の痛みを把握する指標はない。
  2. 薬物療法よりも非薬物療法を優先する。
  3. 遊びは痛みに対する非薬物療法の1つである。
  4. 過去の痛みの経験と現在の痛みの訴えには関係がない。
  5. 3歳ころから痛みの自己申告スケールの使用が可能である。

 

 


 

▶午前89

思春期の続発性無月経について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. ストレスが誘因となる。
  2. 乳房の発育は認められない。
  3. 急激な体重の増減と関連する。
  4. 妊娠を希望するまで治療対象にならない。
  5. 診断基準の1つとして5か月以上の月経停止がある。

 

 


 

▶午前90

Aさん(85歳、女性)は、1人で暮らしており、高血圧症がある。物忘れがあり、要支援2の認定を受け、通所介護と訪問看護を利用している。Aさんの長女は他県に住んでいる。
Aさんの健康状態を維持するために訪問看護師が行う支援で適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 服薬管理の支援を行う。
  2. 水分の摂取状況を把握する。
  3. 入浴は控えるよう助言する。
  4. Aさんの長女に同居を勧める。
  5. 1人で買い物に行かないように助言する。

 

 


 

資料 厚生労働省「第100回保健師国家試験、第97回助産師国家試験、第103回看護師国家試験及び第103回看護師国家試験(追加試験)の問題および正答について

注  当ページに掲載する解説は、看護師国家試験を解く上での理解しやすさを重視しているため、本来はより専門的・学術的な説明や議論がある部分を一部省略しています。正確な情報を掲載するように努めていますが、特に医療・看護行為や疾病、薬剤等の説明において、その正確性を保証するものではありませんので、学習以外での使用はお控え下さい。

 

▼第103回看護師国家試験

 

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