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第103回看護師国家試験 午後一般問題 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第103回看護師国家試験 午後一般問題

平成26年2月16日(日)に実施された第103回看護師国家試験について、午後問題のうち一般問題の正答と解説を示します。

国民衛生の動向2024/2025」で内容を解説している問題に関しては、その参照章・ページを示しているので、同書を併用しながらの利用をおすすめします。

 

▼第103回看護師国家試験

 

Eisei22 23 hyo    厚生の指標増刊

国民衛生の動向 2024/2025

 

発売日:2024.8.27

定価:2,970円(税込)

412頁・B5判

雑誌コード:03854-08

 

ご注文は書店、または下記ネット書店、電子書籍をご利用下さい。

 

ネット書店

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電子書籍

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▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

  

 

午後 一般問題

 

 

▶午後26

食道について正しいのはどれか。

 

  1. 厚く強い外膜で覆われる。
  2. 粘膜は重層扁平上皮である。
  3. 胸部では心臓の腹側を通る。
  4. 成人では全長約50cmである。

 

 


 

▶午後27

遺伝子について正しいのはどれか。

 

  1. DNAは体細胞分裂の前に複製される。
  2. DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。
  3. DNAの遺伝子情報からmRNAが作られることを翻訳という。
  4. RNAの塩基配列に基づきアミノ酸がつながることを転写という。

 

 


 

▶午後28

活動電位について正しいのはどれか。

 

  1. 脱分極が閾値以上に達すると発生する。
  2. 細胞内が一過性に負〈マイナス〉の逆転電位となる。
  3. 脱分極期には細胞膜のカリウム透過性が高くなる。
  4. 有髄神経ではPurkinje〈プルキンエ〉細胞間隙を跳躍伝導する。

 

 


 

▶午後29

脳神経とその機能の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 顔面神経――顔の感覚
  2. 舌下神経――舌の運動
  3. 動眼神経――眼球の外転
  4. 三叉神経――額のしわ寄せ

 

 


 

▶午後30

白血球について正しいのはどれか。

 

  1. 酸素を運搬する。
  2. 貪食作用がある。
  3. 骨髄で破壊される。
  4. 血液1μL中に10万~20万個含まれる。

 

 


 

▶午後31

降圧利尿薬により血中濃度が低下するのはどれか。

 

  1. ナトリウム
  2. 中性脂肪
  3. 尿酸
  4. 血糖

 

 


 

▶午後32

肺癌について正しいのはどれか。

 

  1. 腺癌は小細胞癌より多い。
  2. 女性の肺癌は扁平上皮癌が多い。
  3. 腺癌は肺門部の太い気管支に好発する。
  4. 扁平上皮癌の腫瘍マーカーとしてCEAが用いられる。

 

 


 

▶午後33

急性左心不全の症状はどれか。

 

  1. 肝腫大
  2. 呼吸困難
  3. 下腿浮腫
  4. 頸静脈怒張

 

 


 
▶午後34

関節リウマチで起こる主な炎症はどれか。

 

  1. 滑膜炎
  2. 骨髄炎
  3. 骨軟骨炎
  4. 関節周囲炎

 

 


 

▶午後35

重症筋無力症について正しいのはどれか。

 

  1. 筋肉の障害に起因する。
  2. 手術療法は甲状腺摘出である。
  3. 特徴的な症状は眼瞼下垂である。
  4. クリーゼが発症した時は抗コリンエステラーゼ薬を投与する。

 

 


 
▶午後36

障害者基本法で正しいのはどれか。

 

  1. 目的は障害者の保護である。
  2. 障害者の日が規定されている。
  3. 身体障害と知的障害の2つが対象である。
  4. 公共的施設のバリアフリー化の計画的推進を図ることとされている。

 

 


 
▶午後37

外来で患者の血液が付着したガーゼを処理する取り扱いで正しいのはどれか。

 

  1. 産業廃棄物
  2. 一般廃棄物
  3. 感染性産業廃棄物
  4. 感染性一般廃棄物

 

 


 
▶午後38

社会福祉に関係する職種とその業務についての組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 精神保健福祉士――精神障害者保健福祉手帳の発行
  2. 介護支援専門員――居宅サービス計画の作成
  3. 介護福祉士――生活保護の認定
  4. 社会福祉士――要介護度の認定

 

 


 

▶午後39

がんの告知を受けた患者の態度と防衛機制の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. がんのことは考えないようにする――投射
  2. がんになったのは家族のせいだと言う――抑圧
  3. 親ががんで亡くなったので自分も同じだと話す――代償
  4. 通院日に来院せず、家でゲームをしていたと話す――逃避

 

 


 

▶午後40

カウンセリングの基本的態度で適切なのはどれか。

 

  1. 同情
  2. 指導
  3. 受容
  4. 評価

 

 


 

▶午後41

学習の特徴について誤っているのはどれか。

 

  1. 環境の影響を受ける。
  2. 報酬によって強化される。
  3. 永続的な行動の変容である。
  4. 情報の一時的な獲得である。

 

 


 

▶午後42

異常な呼吸音とその原因の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 連続性副雑音――気道の狭窄
  2. 断続性副雑音――胸膜での炎症
  3. 胸膜摩擦音――肺胞の伸展性の低下
  4. 捻髪音――気道での分泌物貯留

 

 


 

▶午後43

経鼻経管栄養法の実施方法とその目的の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 注入前に胃内容物を吸引する――消化の促進
  2. 注入中はFowler〈ファウラー〉位にする――逆流の防止
  3. 注入終了後に微温湯を流す――誤嚥の予防
  4. 注入終了後はチューブを閉鎖する――嘔吐の予防

 

 


 

▶午後44

気管内挿管中の患者の体位ドレナージの実施について適切なのはどれか。

 

  1. 実施前後に気管内吸引を行う。
  2. 体位ドレナージ後に吸入療法を行う。
  3. 自分で体位変換できる患者には行わない。
  4. 創部ドレーンが挿入されている場合は禁忌である。

 

 


 

▶午後45

赤血球濃厚液の輸血について正しいのはどれか。

 

  1. 専用の輸血セットを使用する。
  2. 使用直前まで振盪させて使用する。
  3. 使用直前に冷蔵庫から取り出して使用する。
  4. 呼吸困難出現時は滴下数を減らして続行する。

 

 


 
▶午後46

地域連携クリニカルパスについて正しいのはどれか。

 

  1. 診療報酬の評価の対象ではない。
  2. 市町村を単位とした連携である。
  3. 記載内容は医師の治療計画である。
  4. 医療機関から在宅まで継続した医療を提供する。

 

 


 

▶午後47

Aさん(26歳、男性)は、大量服薬による急性中毒が疑われ、午後9時30分に救急搬送された。呼吸状態と循環動態に異常はないが、意識は低下している。付き添って来たAさんの母親は「午後8時に夕食を終えて息子は部屋に戻りました。午後9時にお風呂へ入るよう声をかけに部屋に行ったら、倒れていたんです。息子はうつ病で通院中でしたが、最近は症状が落ち着いていました」と話す。
このときの対応で適切なのはどれか。

 

  1. 気管内挿管を行う。
  2. 咽頭を刺激して吐かせる。
  3. 胃酸分泌抑制薬を投与する。
  4. Aさんの母親にどんな薬を内服していたかを尋ねる。

 

 


 

▶午後48

Aさん(56歳、男性)は、進行結腸癌の術後に両側の多発肺転移が進行し、終末期で在宅療養中であったが呼吸困難が増悪したため入院した。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は95%であるが、安静時でも呼吸困難を訴え、浅い頻呼吸となっている。 発熱はなく、咳嗽はあるが肺炎の併発はない。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 仰臥位を保つ。
  2. 酸素投与は行わない。
  3. モルヒネ塩酸塩の投与を検討する。
  4. 安静を保つため訪室は最低限とする。

 

 


 

▶午後49

Aさん(58歳、女性)は、10年前に肺気腫を指摘されたが喫煙を続け、体動時に軽い息切れを自覚していた。Aさんは、肺炎で救急病院に入院し経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉86%でフェイスマスクによる酸素投与(4L/分)が開始された。抗菌薬投与後6日、鼻腔カニューラによる酸素投与(2L/分)でAさんの経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉が94%まで回復した。夜間Aさんは眠れているようだが、早朝に頭痛を訴え、日中も傾眠傾向になった。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。

 

  1. 抗菌薬の変更
  2. 酸素投与量の増加
  3. 動脈血液ガス分析の実施
  4. 胸部エックス線撮影の実施

 

 


 
▶午後50

B型肝炎と比べたC型肝炎の特徴について正しいのはどれか。

 

  1. 劇症化しやすい。
  2. 性行為による感染が多い。
  3. 無症状のまま慢性化しやすい。
  4. ワクチン接種による感染予防対策がある。

 

 


 

▶午後51

頭蓋内圧亢進を助長するのはどれか。

 

  1. 便秘
  2. 酸素療法
  3. 浸透圧利尿薬
  4. Fowler〈ファウラー〉位

 

 


 

▶午後52

Aさん(42歳、男性)は、血尿を主訴に泌尿器科を受診した。診察の結果、Aさんは膀胱鏡検査を受けることになった。
Aさんへの検査についての説明で適切なのはどれか。

 

  1. 「入院が必要です」
  2. 「前日は夕食を食べないでください」
  3. 「局所麻酔で行います」
  4. 「終了後は水分の摂取を控えてください」

 

 


 

▶午後53

Aさん(85歳、男性)は、認知症である。Aさんは肺炎で入院し、病状が改善したため、主治医は退院を許可した。Aさんは「家に帰りたい」と繰り返し言っているが、同居していた長男夫婦は高齢者施設への入所を希望している。
このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 主治医に退院後の療養場所を決定してもらう。
  2. 長男夫婦にAさんの希望を尊重するよう話す。
  3. 長男夫婦に入所が可能な高齢者施設の情報を提供する。
  4. 長男夫婦がAさんの施設への入所を希望している理由を確認する。

 

 


 

▶午後54

高齢者の蛋白質・エネルギー低栄養状態〈protein-energy malnutrition:PEM〉について正しいのはどれか。

 

  1. 体脂肪の消耗はみられない。
  2. 要介護度が高いほどPEMの発症率は高い。
  3. PEMの発症率は心疾患によるものが最も高い。
  4. 栄養指標は血清アルブミン3.7g/dL以下である。

 

 


 

▶午後55

加齢による視覚の変化とその原因の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 老視――毛様体筋の萎縮
  2. 色覚異常――眼圧の亢進
  3. 視野狭窄――散瞳反応時間の延長
  4. 明暗順応の低下――水晶体の硬化

 

 


 

▶午後56

Aさん(80歳、男性)は、肺炎と高血圧症で入院している。入院日の夜からAさんにはせん妄の症状がみられる。Aさんの家族は「しっかりした人だったのに急におかしくなってしまった」と動揺している。
せん妄についてAさんの家族への説明で正しいのはどれか。

 

  1. 「認知症の一種です」
  2. 「昼間に起こりやすいです」
  3. 「一度起こると治りません」
  4. 「環境の変化で起こることがあります」

 

 


 

▶午後57

大腿骨転子部骨折のため人工骨頭置換術を行った。
術後の腓骨神経麻痺予防のための看護で適切なのはどれか。

 

  1. 大腿四頭筋訓練を実施する。
  2. 患側下肢を外旋位に固定する。
  3. 患側下肢に弾性ストッキングを着用する。
  4. 患側下肢の母趾と第2趾間の知覚異常の有無を観察する。

 

 


 
▶午後58

小規模多機能型居宅介護で正しいのはどれか。

 

  1. 都道府県が事業者を指定する。
  2. 介護給付の施設サービスの1つである。
  3. 1日あたりの利用定員は19人以下である。
  4. 要介護者の状態に応じて短期間の宿泊が可能である。

 

 


 

▶午後59

Aちゃん(3歳、女児)は母親とともに小児科外来を受診した。診察の結果、Aちゃんは血液検査が必要と判断され、処置室で採血を行うことになった。
看護師の対応で適切なのはどれか。

 

  1. 処置前、母親ひとりに採血の説明をする。
  2. 坐位で行うか仰臥位で行うかをAちゃんに選ばせる。
  3. 注射器に血液の逆流が見られた時に「終わったよ」とAちゃんに伝える。
  4. 処置後、Aちゃんと採血について話さないようにする。

 

 


 

▶午後60

正常に発達している小児が2歳0か月ころ、新たに獲得する言語で正しいのはどれか。

 

  1. 「おちゃ、ちょうだい」
  2. 「おかしがないの」
  3. 「これ、なあに」
  4. 「まんま」

 

 


 

▶午後61

Aちゃん(3歳0か月)は、午後から38.0℃の発熱があったが、食事は摂取でき活気があった。夜間になり、3回嘔吐したため救急外来を受診した。来院時、Aちゃんは傾眠傾向にあった。診察の結果、髄膜炎が疑われ、点滴静脈内注射を開始し入院した。入院時、Aちゃんは、体温38.5℃、呼吸数30/分、心拍数120/分、血圧102/60mmHgであった。
入院時のAちゃんへの対応で最も優先度が高いのはどれか。

 

  1. 冷罨法を行う。
  2. 水平仰臥位を保つ。
  3. 意識レベルを観察する。
  4. 大泉門の状態を観察する。

 

 


 

▶午後62

食物アレルギーのある8歳の児童がアナフィラキシーショックを発症した場合の対応として適切なのはどれか。

 

  1. 水分の補給
  2. 抗ヒスタミン薬の内服
  3. 副腎皮質ステロイドの吸入
  4. アドレナリンの筋肉内注射

 

 


 

▶午後63

A君(15歳、男子)は、病院に併設された院内学級に通いながら骨肉腫に対する治療を続けていた。現在、肺に転移しており終末期にある。呼吸困難があり、鼻腔カニュ-ラで酸素(2L/分)を投与中である。A君の食事の摂取量は徐々に減っているが、意識は清明である。1週間後に院内で卒業式が予定されている。A君は「卒業式は出席したい」と話している。
看護師のA君への対応として最も適切なのはどれか。

 

  1. 今の状態では出席は難しいと話す。
  2. 出席できるように準備しようと話す。
  3. 出席を決める前に体力をつけようと話す。
  4. 卒業式の前日に出席するかどうか決めようと話す。

 

 


 

▶午後64

妊娠中期から末期の便秘について適切なのはどれか。

 

  1. 妊娠中期は妊娠末期と比較して生じやすい。
  2. エストロゲンの作用が影響している。
  3. 子宮による腸の圧迫が影響している。
  4. けいれん性の便秘を生じやすい。

 

 


 

▶午後65

正常な胎児の分娩機転について正しいのはどれか。

 

  1. 分娩開始時、胎児の背中は母体の背側にある。
  2. 後頭部が先進する。
  3. 胎児の顔は母体の腹側を向いて娩出される。
  4. 肩甲横径が骨盤の横径に一致する方向で娩出される。

 

 


 

▶午後66

新生児室の環境で適切なのはどれか。

 

  1. 無菌室
  2. 湿度は50~60%
  3. 温度は27~28℃
  4. コット間の距離は60cm

 

 


 

▶午後67

Aさん(50歳、男性)は、アルコール依存症のために断酒目的で入院した。入院前日の夜まで毎日飲酒をしていたと話している。
入院当日に優先的に行うのはどれか。

 

  1. 抗酒薬の説明を行う。
  2. 断酒会への参加を促す。
  3. 振戦の有無を確認する。
  4. ストレス対処行動を分析する。

 

 


 

▶午後68

Aさん(23歳、女性)は、トラックの横転事故に巻き込まれて一緒に歩いていた友人が死亡し、自分も軽度の外傷で入院している。看護師がAさんに「大変でしたね」と声をかけると、笑顔で「大丈夫ですよ。何のことですか」と言うだけで、事故のことは話さない。Aさんは検査の結果、軽度の外傷以外に身体的な異常や記憶の障害はない。
この現象はどれか。

 

  1. 解離
  2. 昇華
  3. 合理化
  4. 反動形成

 

 


 

▶午後69

精神疾患患者の家族の感情表出〈expressed emotion:EE〉について正しいのはどれか。

 

  1. 家族の訴えが明確になる。
  2. 認知行動療法の技法である。
  3. 統合失調症の再発に関連がある。
  4. 家族のストレス対処として効果的である。

 

 


 

▶午後70

Aさん(21歳、男性)は、統合失調症と診断され、入院してハロペリドールの投与が開始された。入院後3日、39.5℃の急激な発熱、発汗、筋固縮および意識障害を認めた。
Aさんの状態で考えられるのはどれか。

 

  1. 昏迷
  2. 悪性症候群
  3. てんかん発作
  4. 静座不能〈アカシジア〉

 

 


 

▶午後71

訪問看護師が、在宅医療に移行する患者の退院調整のために医療機関の看護師から得る情報で、優先度が高いのはどれか。

 

  1. 医療処置の指導内容
  2. 経済的な問題への対応
  3. 介護サービス利用の有無
  4. 訪問看護指示書の記載内容

 

 


 
▶午後72改題

健康保険法による訪問看護サービスで正しいのはどれか。

 

  1. サービス対象は65歳以上である。
  2. 介護支援専門員がケアプランを作成する。
  3. 末期の悪性腫瘍の療養者への訪問回数に制限はない。
  4. 特定医療費(指定難病)受給者証を持っている者は自己負担額1割である。

 

 


 

▶午後73

Aさんは、1人で暮らしている。血管性認知症があり、降圧薬を内服している。要介護1で、週3回の訪問介護と週1回の訪問看護を利用している。最近では、Aさんは日中眠っていることが多く、週1回訪ねてくる長男に暴言を吐くようになっている。
Aさんの長男の話を傾聴した上で、訪問看護師の長男への対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. デイサービスの利用を提案する。
  2. Aさんを怒らせないように助言する。
  3. Aさん宅に行かないように助言する。
  4. 薬の内服介助をするように提案する。

 

 


 

▶午後74

在宅酸素療法(1L/分24時間)を行っている療養者の居住地域で2週間後に日中3時間の停電が予定されている。
停電への対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 事前の呼吸訓練
  2. 医療機関への入院
  3. 自家発電器の購入
  4. 携帯用酸素ボンベの準備

 

 


 
▶午後75

病院における医療安全管理体制で正しいのはどれか。

 

  1. 特定機能病院の医療安全管理者は兼任でよい。
  2. 医療安全管理のために必要な研修を3年に1度行う。
  3. 医療安全管理のための指針を整備しなければならない。
  4. 医薬品安全管理責任者の配置は義務づけられていない。

 

 


 
▶午後76

大規模災害時のトリアージで緊急度が最も高いと判断されるのはどれか。

 

  1. 下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる。
  2. 自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない。
  3. 気道確保しても自発呼吸がない。
  4. 開眼・閉眼の指示に応じる。

 

 


 

▶午後77

災害の慢性期(復興期)における避難所内の看護師の役割で最も適切なのはどれか。

 

  1. 住宅支援
  2. 感染予防
  3. 安全な避難と誘導
  4. 居住スペースの確保

 

 


 

▶午後78改題

国際連合児童基金〈UNICEF〉の報告による5歳未満児の死亡率(2019年)が最も高い地域はどれか。

 

  1. サハラ以南のアフリカ
  2. 南アジア
  3. 北アメリカ
  4. ヨーロッパ・中央アジア

 

 


 

▶午後79

Aさんは、3年前に来日した外国人でネフローゼ症候群のため入院した。Aさんは日本語を話し日常会話には支障はない。Aさんの食事について、文化的に特定の食品を食べてはいけないなどの制限があるがどうしたらよいかと、担当看護師が看護師長に相談した。
担当看護師に対する看護師長の助言で最も適切なのはどれか。

 

  1. 日本の病院なので文化的制限には配慮できないと話す。
  2. 文化的制限は理解できるが治療が最優先されると話す。
  3. Aさんの友人から文化的制限に配慮した食事を差し入れてもらうよう話す。
  4. 文化的制限に配慮した食事の提供が可能か栄養管理部に相談するよう話す。

 

 


 

▶午後80

血液検査で抗凝固剤が入っている採血管を使用するのはどれか。

 

  1. 血球数
  2. 電解質
  3. 中性脂肪
  4. 梅毒抗体
  5. 交差適合試験

 

 


 
▶午後81

市町村の業務でないのはどれか。

 

  1. 妊娠届の受理
  2. 母子健康手帳の交付
  3. 乳児家庭全戸訪問事業
  4. 3歳児健康診査
  5. 小児慢性特定疾患公費負担医療給付

 

 


 

▶午後82

糖尿病神経障害のある患者へのフットケアの説明で適切なのはどれか。

 

  1. 「靴は大きめのサイズがよいです」
  2. 「靴下を履くようにしてください」
  3. 「1週間に1回は足の観察をしてください」
  4. 「足の傷は痛くなったら受診してください」
  5. 「外出後は足をアルコールで消毒しましょう」

 

 


 
▶午後83

Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. IgE抗体が関与する。
  2. 肥満細胞が関与する。
  3. Tリンパ球が関与する。
  4. ヒスタミンが放出される。
  5. ツベルクリン反応でみられる。

 

 


 

▶午後84

肝硬変でみられる検査所見はどれか。2つ選べ。

 

  1. 血小板増多
  2. 尿酸値上昇
  3. 血清アルブミン値低下
  4. 血中アンモニア値上昇
  5. プロトロンビン時間短縮

 

 


 

▶午後85

膀胱留置カテーテル挿入中のシャワー浴について適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 実施前に蓄尿バッグを空にする。
  2. シャワー中はカテーテルを閉鎖する。
  3. 蓄尿バッグは腰より高い位置にかける。
  4. 終了後は挿入部をエタノールで消毒する。
  5. 終了後はカテーテルを固定するテープの位置を変える。

 

 


 

▶午後86

潰瘍性大腸炎と比べたCrohn〈クローン〉病の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 悪性化の頻度は低い。
  2. 瘻孔を併発しやすい。
  3. 初発症状は粘血便である。
  4. 炎症は大腸に限局している。
  5. 好発年齢は50歳以上である。

 

 


 

▶午後87

抗甲状腺ホルモン薬の副作用はどれか。2つ選べ。

 

  1. 多毛
  2. 眼球突出
  3. 中心性肥満
  4. 肝機能障害
  5. 無顆粒球症

 

 


 

▶午後88

胎児と胎児付属物について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 妊娠4週では、Doppler〈ドプラ〉法で胎児心音が聴取できる。
  2. 妊娠12週では、胎盤が完成している。
  3. 妊娠24週では、胎児の呼吸様運動がみられる。
  4. 妊娠26週では、胎児の胎位は固定している。
  5. 妊娠36週では、肺胞内に十分な肺表面活性物質が分泌されている。

 

 


 
▶午後89

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律により、病院の管理者が精神科病院に入院中の者に対して制限できるのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 手紙の発信
  2. 弁護士との面会
  3. 任意入院患者の開放処遇
  4. 信書の中の異物の受け渡し
  5. 人権擁護に関する行政機関の職員との電話

 

 


 

▶午後90

「フロセミド注15mgを静脈内注射」の指示を受けた。注射薬のラベルに「20mg/2mL」と表示されていた。
注射量を求めよ。
ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。

 

解答:①.②mL

 

 


 

資料 厚生労働省「第100回保健師国家試験、第97回助産師国家試験、第103回看護師国家試験及び第103回看護師国家試験(追加試験)の問題および正答について

注  当ページに掲載する解説は、看護師国家試験を解く上での理解しやすさを重視しているため、本来はより専門的・学術的な説明や議論がある部分を一部省略しています。正確な情報を掲載するように努めていますが、特に医療・看護行為や疾病、薬剤等の説明において、その正確性を保証するものではありませんので、学習以外での使用はお控え下さい。

 

▼第103回看護師国家試験

 

▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 保健師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 助産師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 医師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 薬剤師国家試験に出る国民衛生の動向