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第107回看護師国家試験 午後一般問題 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第107回看護師国家試験 午後一般問題

平成30年2月18日(日)に実施された第107回看護師国家試験について、午後問題のうち一般問題の正答と解説を示します。

国民衛生の動向2024/2025」で内容を解説している問題に関しては、その参照章・ページを示しているので、同書を併用しながらの利用をおすすめします。

 

▼第107回看護師国家試験

 

Eisei22 23 hyo    厚生の指標増刊

国民衛生の動向 2024/2025

 

発売日:2024.8.27

定価:2,970円(税込)

412頁・B5判

雑誌コード:03854-08

 

ご注文は書店、または下記ネット書店、電子書籍をご利用下さい。

 

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電子書籍

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▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

  

 

午後 一般問題

 

 

▶午後5(必修除外)

倫理原則の「正義」はどれか。

 

  1. 約束を守る。
  2. 害を回避する。
  3. 自己決定を尊重する。
  4. 公平な資源の配分を行う。

 

 


 

▶午後12(必修除外)

潰瘍性大腸炎によって生じるのはどれか。

 

  1. 滲出性下痢
  2. 分泌性下痢
  3. 脂肪性下痢
  4. 浸透圧性下痢

 

 


 

▶午後22(採点除外改題)

静脈血採血の方法で正しいのはどれか。

 

  1. 駆血帯を巻いている時間は1分以内とする。
  2. 針の刃面を下に向けて血管内に刺入する。
  3. 静脈内に針を刺入したら強く内筒を引く。
  4. 針を抜いてから1分程度の圧迫止血を行う。

 

 


 

▶午後26

味覚について正しいのはどれか。

 

  1. 基本味は5つである。
  2. 外転神経が支配する。
  3. 冷たい物ほど味が濃いと感じる。
  4. 1つの味蕾は1種類の基本味を知覚する。

 

 


 

▶午後27

ビタミンと生理作用の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. ビタミンA――嗅覚閾値の低下
  2. ビタミンD――Fe2+吸収の抑制
  3. ビタミンE――脂質の酸化防止
  4. ビタミンK――血栓の溶解

 

 


 

▶午後28

呼吸不全について正しいのはどれか。

 

  1. 喘息の重積発作によって慢性呼吸不全になる。
  2. 動脈血酸素分圧〈PaO2〉で2つの型に分類される。
  3. 動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO2〉が60mmHg以下をいう。
  4. Hugh-Jones〈ヒュー・ジョーンズ〉分類は呼吸困難の程度を表す。

 

 


 

▶午後29

薬剤とその副作用〈有害事象〉の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 副腎皮質ステロイド――低血糖
  2. ニューキノロン系抗菌薬――髄膜炎
  3. アミノグリコシド系抗菌薬――視神経障害
  4. スタチン〈HMG-CoA還元酵素阻害薬〉――横紋筋融解症

 

 


 

▶午後30

Sjögren〈シェーグレン〉症候群について正しいのはどれか。

 

  1. 網膜炎を合併する。
  2. 男女比は1対1である。
  3. 主症状は乾燥症状である。
  4. 抗核抗体の陽性率は30%程度である。

 

 


 
▶午後31

インフォーマルサポートはどれか。

 

  1. 介護支援専門員による居宅サービス計画の作成
  2. 医師による居宅療養管理指導
  3. 近隣住民による家事援助
  4. 民生委員による相談支援

 

 


 
▶午後32

ハイリスクアプローチについて正しいのはどれか。

 

  1. 費用対効果が高い。
  2. 成果が恒久的である。
  3. 一次予防を目的とする。
  4. 集団全体の健康状態の向上に貢献する。

 

 


 

▶午後33

フィンク, S. L.の危機モデルの過程で第3段階はどれか。

 

  1. 防衛的退行
  2. 衝撃
  3. 適応
  4. 承認

 

 


 

▶午後34

クリティカル・シンキングの思考過程で正しいのはどれか。

 

  1. 物事を否定的にみる。
  2. 主観的情報を重視する。
  3. 直感的にアプローチをする。
  4. 根拠に基づいた判断を行う。

 

 


 
▶午後35

学習支援として、集団指導よりも個別指導が望ましいのはどれか。

 

  1. 小学生へのインフルエンザ予防の指導
  2. 塩分摂取量が多い地域住民への食事指導
  3. ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染者への生活指導
  4. 3〜4か月児健康診査に来た保護者への離乳食の指導

 

 


 
▶午後36

感染症の成立過程において、予防接種が影響を与える要素はどれか。

 

  1. 病原体
  2. 感染源
  3. 感染経路
  4. 宿主の感受性

 

 


 

▶午後37

Aさん(85歳、女性)。左側の人工股関節置換術後10日である。日中は看護師の援助によって車椅子でトイレまで行くことは可能であるが、夜間はポータブルトイレを使用している。
Aさんの夜間の療養環境を整える上で適切なのはどれか。

 

  1. 足側のベッド柵は下げておく。
  2. 着脱しやすいスリッパを用意する。
  3. ポータブルトイレはAさんのベッドの右側に置く。
  4. 移動時につかまれるようにオーバーテーブルを整える。

 

 


 

▶午後38

1948年に、看護教育の現状等に関する大規模な調査報告書「これからの看護〈Nursing for the future〉」を著した人物はどれか。

 

  1. リチャーズ, L.
  2. ブラウン, E. L.
  3. レイニンガー, M. M.
  4. ゴールドマーク, J. C.

 

 


 

▶午後39

ノンレム睡眠中の状態で正しいのはどれか。

 

  1. 骨格筋が弛緩している。
  2. 夢をみていることが多い。
  3. 大脳皮質の活動が低下している。
  4. 組織の新陳代謝が低下している。

 

 


 
▶午後40

麻薬の取り扱いで正しいのはどれか。

 

  1. 看護師は麻薬施用者免許を取得できる。
  2. 麻薬を廃棄したときは市町村長に届け出る。
  3. アンプルの麻薬注射液は複数の患者に分割して用いる。
  4. 麻薬及び向精神薬取締法に管理について規定されている。

 

 


 
▶午後41

成人に対する一次救命処置〈BLS〉において、胸骨圧迫と人工呼吸との回数比で正しいのはどれか。

 

  1. 20対1
  2. 20対2
  3. 30対1
  4. 30対2

 

 


 

▶午後42

成人男性に対する全身麻酔下の膵頭十二指腸切除術が時に開始されてから40分間の経過を表に示す。
107pm42
9時40分の時点で、間接介助の看護師が医師に確認の上、実施することとして適切なのはどれか。

 

  1. 輸血を準備する。
  2. 下半身を心臓より高くする。
  3. 加温マットの設定温度を上げる。
  4. 次の尿量測定を40分後に実施する。

 

 


 

▶午後43

インスリン製剤について正しいのはどれか。

 

  1. 経口投与が可能である。
  2. 冷凍庫で長期保存できる。
  3. 皮下注射は同じ部位に行う。
  4. 飛行機に搭乗する際は手荷物として持ち込む。

 

 


 

▶午後44

廃用症侯群を予防する方法で正しいのはどれか。

 

  1. 関節固定後の等張性運動
  2. ギプス固定後からの等尺性運動
  3. 下腿の中枢から末梢へのマッサージ
  4. 足底板の装着による下腿三頭筋の収縮

 

 


 

▶午後45

造影CTの際に最も注意が必要なのはどれか。

 

  1. 閉所に対する恐怖がある患者
  2. 気管支喘息の既往がある患者
  3. ペースメーカーを装着している患者
  4. 既往に上部消化管造影検査後の腹痛がある患者

 

 


 

▶午後46

下垂体腺腫について正しいのはどれか。

 

  1. 褐色細胞腫が最も多い。
  2. トルコ鞍の狭小化を認める。
  3. 典型的な視野障害として同名半盲がある。
  4. 代表的な外科治療として経鼻的な経蝶形骨洞法による下垂体切除術がある。

 

 


 

▶午後47

緑内障と診断された患者への説明で適切なのはどれか。

 

  1. 「治療すれば視野障害は改善します」
  2. 「水晶体の代謝が低下して起こる病気です」
  3. 「自覚症状がなくても進行しやすい病気です」
  4. 「眼瞼のマッサージが眼圧降下に効果的です」

 

 


 
▶午後48

梅毒について正しいのはどれか。

 

  1. ウイルス感染症である。
  2. 感染経路は空気感染である。
  3. 治療の第一選択薬はステロイド外用薬である。
  4. 梅毒血清反応における生物学的偽陽性の要因に妊娠がある。

 

 


 

▶午後49

老年期の加齢に伴う生殖器および生殖機能の変化で正しいのはどれか。

 

  1. 卵巣が肥大する。
  2. 腟壁が薄くなる。
  3. 精液中の精子がなくなる。
  4. 男性はテストステロンが増加する。

 

 


 

▶午後50

高齢者の薬物動態の特徴で正しいのはどれか。

 

  1. 薬物の吸収の亢進
  2. 薬物の代謝の亢進
  3. 薬物の排泄の増加
  4. 血中濃度の半減期の延長

 

 


 
▶午後51

子どもの権利について述べている事項で最も古いのはどれか。

 

  1. 児童憲章の宣言
  2. 児童福祉法の公布
  3. 母子保健法の公布
  4. 児童の権利に関する条約の日本の批准

 

 


 

▶午後52

ピアジェ, J.の認知発達理論において2〜7歳ころの段階はどれか。

 

  1. 感覚―運動期
  2. 具体的操作期
  3. 形式的操作期
  4. 前操作期

 

 


 

▶午後53

乳歯について正しいのはどれか。

 

  1. 6〜8か月ころから生え始める。
  2. 5〜7歳ころに生えそろう。
  3. 全部で28本である。
  4. う蝕になりにくい。

 

 


 

▶午後54

乳児への散剤の与薬について、親に指導する内容で適切なのはどれか。

 

  1. ミルクに混ぜる。
  2. はちみつに混ぜる。
  3. 少量の水に溶かす。
  4. そのまま口に含ませる。

 

 


 
▶午後55

入院中に陰圧室に隔離すべき感染症はどれか。

 

  1. 麻疹
  2. 風疹
  3. 手足口病
  4. 流行性耳下腺炎

 

 


 

▶午後56

閉経について正しいのはどれか。

 

  1. 月経は永久に停止する。
  2. 子宮機能の低下で生じる。
  3. 原発性無月経のことである。
  4. 月経が3か月みられない時点で閉経と判定する。

 

 


 

▶午後57

正常な胎児の分娩機転について正しいのはどれか。

 

  1. 骨盤内嵌入時、胎児の背中は母体の背側にある。
  2. 胎児の前頭部が先進する。
  3. 胎児の顔は母体の背側を向いて娩出される。
  4. 肩甲横径が骨盤の横径に一致する方向で娩出される。

 

 


 
▶午後58

母子保健施策とその対象の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 育成医療――結核児童
  2. 養育医療――学齢児童
  3. 健全母性育成事業――高齢妊婦
  4. 養育支援訪問事業――特定妊婦

 

 


 
▶午後59

精神保健活動における二次予防に該当するのはどれか。

 

  1. 地域の子育てサークルへの支援
  2. 休職中のうつ病患者への支援
  3. 企業内でのメンタルヘルス講座の開催
  4. 学校を長期間欠席している児童への家庭訪問

 

 


 

▶午後60

統合失調症の幻覚や妄想に最も関係する神経伝達物質はどれか。

 

  1. ドパミン
  2. セロトニン
  3. アセチルコリン
  4. ノルアドレナリン

 

 


 
▶午後61

精神科デイケアの目的で最も適切なのはどれか。

 

  1. 陽性症状を鎮静化する。
  2. 家族の疾病理解を深める。
  3. 単身で生活できるようにする。
  4. 対人関係能力の向上を目指す。

 

 


 
▶午後62

健康保険法による訪問看護サービスで正しいのはどれか。

 

  1. サービス対象は75歳以上である。
  2. 訪問看護師が訪問看護計画を立案する。
  3. 要介護状態区分に応じて区分支給限度基準額が定められている。
  4. 利用者の居宅までの訪問看護師の交通費は、診療報酬に含まれる。

 

 


 

▶午後63

Aさん(75歳、男性)。1人暮らし。慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉のため、2年前から在宅酸素療法を開始し、週に2回の訪問看護を利用している。訪問看護師はAさんから「最近、洗濯物を干すときに息が苦しくて疲れるが、自分でできることは続けたい」と相談された。
Aさんの労作時の息苦しさを緩和する方法について、訪問看護師が行う指導で適切なのはどれか。

 

  1. 労作時は酸素流量を増やす。
  2. 呼吸は呼気より吸気を長くする。
  3. 動作に合わせて短速呼吸をする。
  4. 腕を上げるときは息を吐きながら行う。

 

 


 

▶午後64

Aさん(80歳、男性)は、20年前に大腸癌でストーマを造設し、現在週1回の訪問看護を利用している。訪問看護師は、訪問時にAさんから「2日前から腹痛がある」と相談を受けた。Aさんのバイタルサインは、体温36.4℃、呼吸数24/分、脈拍84/分、血圧138/60mmHgである。
訪問看護師がAさんの腹痛をアセスメントするための情報で最も優先度が高いのはどれか。

 

  1. 排便の有無
  2. 身体活動量
  3. 食物の摂取状況
  4. ストーマ周囲の皮膚の状態

 

 


 

▶午後65

Aさん(70歳、男性)。1人暮らし。脳出血の手術後、回復期リハビリテーション病棟に入院中である。神経因性膀胱のため、膀胱留置カテーテルを挿入している。要介護2で、退院後は看護小規模多機能型居宅介護を利用する予定である。
退院後にAさんが行う膀胱留置カテーテルの管理で適切なのはどれか。

 

  1. 蓄尿バッグに遮光カバーをかぶせる。
  2. カテーテルは大腿の内側に固定する。
  3. 外出前に蓄尿バッグの尿を廃棄する。
  4. カテーテルと蓄尿バッグの接続は外さない。

 

 


 
▶午後66

A病院の組織図を図に示す。
107pm66
医療安全管理を担う部門が、組織横断的な活動をするのに適切な位置はどれか。

 

 

 


 

▶午後67

高速道路で衝突事故が発生し、20人が受傷した。A病院は、5人の重症患者を受け入れ、あわただしい雰囲気となっている。
医療を安全かつ円滑に行うために、救急外来のリーダー看護師に求められる役割として誤っているのはどれか。

 

  1. チームで患者情報を共有する。
  2. スタッフの役割分担を明確にする。
  3. 患者誤認が生じないように注意喚起する。
  4. 電話による安否の問い合わせに回答する。

 

 


 

▶午後68

紙カルテと比較したときの電子カルテの特徴として正しいのはどれか。

 

  1. データ集計が困難である。
  2. 診療録の保存期間が短い。
  3. 多職種間の情報共有が容易になる。
  4. 個人情報漏えいの危険性がなくなる。

 

 


 
▶午後69

医療機関に勤務する看護師のうち、特殊健康診断の対象となるのはどれか。

 

  1. 内視鏡室で勤務する看護師
  2. 精神科病棟で勤務する看護師
  3. 血管造影室で勤務する看護師
  4. 一般病棟で勤務する夜勤専従の看護師

 

 


 

▶午後70

神経伝達物質と効果器の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. γ-アミノ酪酸〈GABA〉――気管
  2. アセチルコリン――瞳孔散大筋
  3. アドレナリン――血管
  4. セロトニン――心筋
  5. ドパミン――汗腺

 

 


 

▶午後71

無対の静脈はどれか。

 

  1. 鎖骨下静脈
  2. 総腸骨静脈
  3. 内頸静脈
  4. 腕頭静脈
  5. 門脈

 

 


 

▶午後72

血液中の濃度の変化が膠質浸透圧に影響を与えるのはどれか。

 

  1. 血小板
  2. 赤血球
  3. アルブミン
  4. グルコース
  5. ナトリウムイオン

 

 


 
▶午後73

院内感染の観点から、多剤耐性に注意すべきなのはどれか。

 

  1. ジフテリア菌
  2. 破傷風菌
  3. 百日咳菌
  4. コレラ菌
  5. 緑膿菌

 

 


 

▶午後74

過換気でみられるのはどれか。

 

  1. 骨格筋の弛緩
  2. 血中酸素分圧の低下
  3. 体循環系の血管の収縮
  4. 代謝性アルカローシス
  5. 血中二酸化炭素分圧の上昇

 

 


 

▶午後75

乳癌の検査で侵襲性が高いのはどれか。

 

  1. 触診
  2. 細胞診
  3. MRI検査
  4. 超音波検査
  5. マンモグラフィ

 

 


 
▶午後76

感染症と保健所への届出期間の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 結核――診断後7日以内
  2. 梅毒――診断後直ちに
  3. E型肝炎――診断後直ちに
  4. 腸管出血性大腸菌感染症――診断後7日以内
  5. 後天性免疫不全症候群〈AIDS〉――診断後直ちに

 

 


 
▶午後77改題

令和3年(2021年)の医療法の改正によって、医療計画には①疾病・②事業及び在宅医療の医療体制に関する事項を定めることとされている。
①と②に入る数字の組合せで正しいのはどれか。

 

  ①――②

  1. 4――4
  2. 4――5
  3. 5――5
  4. 5――6
  5. 6――6

 

 


 

▶午後78

筋骨格系の加齢に伴う変化が発症の一因となるのはどれか。

 

  1. 肺結核
  2. 骨盤臓器脱
  3. 前立腺肥大症
  4. 加齢黄斑変性
  5. 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉

 

 


 
▶午後79改題

令和4年度(2022年度)の「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」における養介護施設従事者等による虐待で最も多いのはどれか。

 

  1. 性的虐待
  2. 介護等放棄
  3. 身体的虐待
  4. 心理的虐待
  5. 経済的虐待

 

 


 
▶午後80

Aさん(66歳、女性)は、4年前に前頭側頭型認知症と診断され、介護老人福祉施設に入所している。時々、隣の席の人のおやつを食べるため、トラブルになることがある。
この状況で考えられるAさんの症状はどれか。

 

  1. 脱抑制
  2. 記憶障害
  3. 常同行動
  4. 自発性の低下
  5. 物盗られ妄想

 

 


 
▶午後81

社会福祉士及び介護福祉士法に基づき、介護福祉士が一定の条件を満たす場合に行うことができる医療行為はどれか。

 

  1. 摘便
  2. 創処置
  3. 血糖測定
  4. 喀痰吸引
  5. インスリン注射

 

 


 

▶午後82

精神障害者のリカバリ〈回復〉について正しいのはどれか。

 

  1. ストレングスモデルが適用される。
  2. 目標に向かう直線的な過程である。
  3. 精神疾患が寛解した時点から始まる。
  4. 精神障害者が1人で達成を目指すものである。
  5. 精神障害者が病識を獲得するまでの過程である。

 

 


 

▶午後83

健常な成人の心臓について、右心室と左心室で等しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 単位時間当たりの収縮の回数
  2. 拡張時の内圧
  3. 収縮時の内圧
  4. 心室壁の厚さ
  5. 1回拍出量

 

 


 
▶午後84

難病の患者に対する医療等に関する法律〈難病法〉において国が行うとされているのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 申請に基づく特定医療費の支給
  2. 難病の治療方法に関する調査及び研究の推進
  3. 指定難病に係る医療を実施する医療機関の指定
  4. 支給認定の申請に添付する診断書を作成する医師の指定
  5. 難病に関する施策の総合的な推進のための基本的な方針の策定

 

 


 

▶午後85

急性期の患者の特徴で適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 症状の変化が乏しい。
  2. エネルギー消費量が少ない。
  3. 身体の恒常性が崩れやすい。
  4. 生命の危機状態になりやすい。
  5. セルフマネジメントが必要となる。

 

 


 

▶午後86

甲状腺ホルモンの分泌が亢進した状態の身体所見について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 徐脈
  2. 便秘
  3. 眼球突出
  4. 皮膚乾燥
  5. 手指振戦

 

 


 

▶午後87

下部尿路症状のうち蓄尿症状はどれか。2つ選べ。

 

  1. 尿失禁
  2. 残尿感
  3. 腹圧排尿
  4. 尿線途絶
  5. 尿意切迫感

 

 


 

▶午後88

妊娠の成立の機序で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 原始卵胞から卵子が排出される。
  2. 排卵後の卵子は卵管采によって卵管に取り込まれる。
  3. 受精は精子と卵子との融合である。
  4. 受精卵は子宮内で2細胞期になる。
  5. 着床は排卵後3日目に起こる。

 

 


 

▶午後89

Aさん(65歳、女性)は、5年前に乳癌の左胸筋温存乳房切除術と左腋窩リンパ節郭清術を受けた。1年前に大骨転移のため日常生活動作〈ADL〉に一部介助が必要となり、訪問看護を利用し在宅で療養している。Aさんの左上腕内側の皮膚をつまむと健側より厚みがある。
訪問看護師がAさんに指導する左上腕のケア方法で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 指圧する。
  2. 皮膚の露出は少なくする。
  3. 保湿クリームを塗布する。
  4. ナイロン製タオルで洗う。
  5. アルカリ性石けんで洗浄する。

 

 


 
▶午後90

出生体重3,200gの新生児。日齢の体重は3,100gである。このときの体重減少率を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。

 

解答:①.②%

 

 


 

資料 厚生労働省「第104回保健師国家試験、第101回助産師国家試験、第107回看護師国家試験の問題および正答について

注  当ページに掲載する解説は、看護師国家試験を解く上での理解しやすさを重視しているため、本来はより専門的・学術的な説明や議論がある部分を一部省略しています。正確な情報を掲載するように努めていますが、特に医療・看護行為や疾病、薬剤等の説明において、その正確性を保証するものではありませんので、学習以外での使用はお控え下さい。

 

▼第107回看護師国家試験

 

▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 保健師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 助産師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 医師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 薬剤師国家試験に出る国民衛生の動向