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第104回看護師国家試験 午後一般問題 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第104回看護師国家試験 午後一般問題

平成27年2月22日(日)に実施された第104回看護師国家試験について、午後問題のうち一般問題の正答と解説を示します。

国民衛生の動向2024/2025」で内容を解説している問題に関しては、その参照章・ページを示しているので、同書を併用しながらの利用をおすすめします。

 

▼第104回看護師国家試験

 

Eisei22 23 hyo    厚生の指標増刊

国民衛生の動向 2024/2025

 

発売日:2024.8.27

定価:2,970円(税込)

412頁・B5判

雑誌コード:03854-08

 

ご注文は書店、または下記ネット書店、電子書籍をご利用下さい。

 

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電子書籍

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▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

  

 

午後 一般問題

 

 

▶午後26

内臓痛が生じるのはどれか。

 

  1. 臓器の切開
  2. 管腔臓器の受動的な過伸展
  3. 細胞内カリウムイオン濃度の上昇
  4. 細胞外ナトリウムイオン濃度の上昇

 

 


 

▶午後27

蛋白質で正しいのはどれか。

 

  1. アミノ酸で構成される。
  2. 唾液により分解される。
  3. 摂取するとそのままの形で体内に吸収される。
  4. 生体を構成する成分で最も多くの重量を占める。

 

 


 

▶午後28

膀胱で正しいのはどれか。

 

  1. 漿膜で覆われている。
  2. 直腸の後方に存在する。
  3. 粘膜は移行上皮である。
  4. 筋層は2層構造である。

 

 


 

▶午後29

ホルモンとその産生部位の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. エリスロポエチン――膵臓
  2. アドレナリン――副腎皮質
  3. 成長ホルモン――視床下部
  4. レニン――腎臓

 

 


 

▶午後30

糖尿病神経障害で正しいのはどれか。

 

  1. 運動神経は温存される。
  2. 感覚障害は中枢側から起こる。
  3. 三大合併症の中では晩期に発症する。
  4. 自律神経障害は無自覚性低血糖に関与する。

 

 


 
▶午後31

ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症で正しいのはどれか。

 

  1. 経皮感染する
  2. 無症候期がある。
  3. DNAウイルスによる。
  4. 血液中のB細胞に感染する。

 

 


 

▶午後32

気胸について正しいのはどれか。

 

  1. 外傷は原因の1つである。
  2. 自然気胸は若い女性に多い。
  3. 原因となるブラは肺底部に多い。
  4. 治療として人工呼吸器による陽圧換気が行われる。

 

 


 

▶午後33

心電図でT波の上昇の原因となるのはどれか。

 

  1. 高カリウム血症
  2. 低カリウム血症
  3. 高カルシウム血症
  4. 低カルシウム血症

 

 


 

▶午後34

前立腺癌の治療薬はどれか。

 

  1. インターフェロン
  2. a交感神経遮断薬
  3. 抗アンドロゲン薬
  4. 抗エストロゲン薬

 

 


 
▶午後35

日本国憲法第25条で定められているのはどれか。

 

  1. 国民の平等性
  2. 国民の生存権
  3. 国民の教育を受ける権利
  4. 国及び公共団体の賠償責任

 

 


 
▶午後36

社会福祉協議会の活動で正しいのはどれか。

 

  1. ボランティア活動を推進する。
  2. 就労の支援活動を推進する。
  3. 男女共同参画を推進する。
  4. がん対策を推進する。

 

 


 

▶午後37

疾病の発生要因と疫学要因の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 食事――宿主要因
  2. 職業――宿主要因
  3. 細胞免疫――環境要因
  4. 媒介動物――環境要因

 

 


 
▶午後38

職場における疾病予防の対策のうち三次予防はどれか。

 

  1. 健康教育の実施
  2. 人間ドックの受診勧奨
  3. じん肺健康診断の実施
  4. 職場復帰後の適正配置

 

 


 
▶午後39

看護師の業務で正しいのはどれか。

 

  1. グリセリン浣腸液の処方
  2. 褥婦への療養上の世話
  3. 酸素吸入の流量の決定
  4. 血液検査の実施の決定

 

 


 

▶午後40

サーカディアンリズムを整えるための援助で適切なのはどれか。

 

  1. 毎朝同じ時刻に起床するよう促す。
  2. 日中はカーテンを閉めておくよう促す。
  3. 昼寝の時間を2〜3時間程度とるよう促す。
  4. 就寝前に温かいコーヒーを摂取するよう促す。

 

 


 

▶午後41

仰臥位の患者の良肢位について正しいのはどれか。

 

  1. 肩関節外転90度
  2. 肘関節屈曲0度
  3. 膝関節屈曲90度
  4. 足関節底屈0度

 

 


 

▶午後42

抗癌薬の点滴静脈内注射中の患者が刺入部の腫脹と軽い痛みを訴え、看護師が確認した。
直ちに行うのはどれか。

 

  1. 刺入部を温める。
  2. 注入を中止する。
  3. 注入速度を遅くする。
  4. 点滴チューブ内の血液の逆流を確認する。

 

 


 

▶午後43

死後の処置について最も適切なのはどれか。

 

  1. 体内に挿入したチューブ類の除去は家族同席で行う。
  2. 枕の高さを低くし開口を防ぐ。
  3. 死亡後2時間以内に行う。
  4. 口腔内は吸引しない。

 

 


 

▶午後44

グリセリン浣腸の効果で正しいのはどれか。

 

  1. 腸管の蠕動を促進する。
  2. 腸管内の炎症を和らげる。
  3. 腸壁の水分吸収を促進する。
  4. 腸管内のガスの吸収を促進する。

 

 


 

▶午後45

皮膚の構造と機能について正しいのはどれか。

 

  1. 皮膚表面は弱酸性である。
  2. 粘膜は細菌が繁殖しにくい。
  3. 皮脂の分泌量は老年期に増加する。
  4. アポクリン汗腺は全身に分布している。

 

 


 

▶午後46

与薬方法で正しいのはどれか。

 

  1. 筋肉内注射は大殿筋に行う。
  2. 点眼薬は下眼瞼結膜の中央に滴下する。
  3. バッカル錠は、かんでから飲み込むよう促す。
  4. 口腔内に溜まった吸入薬は飲み込むよう促す。

 

 


 

▶午後47

全血の検体を25℃の室内に放置すると低下するのはどれか。

 

  1. 血糖
  2. 乳酸
  3. 遊離脂肪酸
  4. アンモニア

 

 


 
▶午後48

看護師の人員配置基準について定めた法律はどれか。

 

  1. 医療法
  2. 労働基準法
  3. 保健師助産師看護師法
  4. 看護師等の人材確保の促進に関する法律

 

 


 

▶午後49

放射線治療による放射線宿酔について正しいのはどれか。

 

  1. 晩期合併症である。
  2. 食欲不振が出現する。
  3. 皮膚の発赤が特徴的である。
  4. 症状は1か月程度持続する。

 

 


 

▶午後50

呼吸困難を訴えて来院した患者の動脈血液ガス分析は、pH7.32、動脈血炭酸ガス分圧〈PaCO2〉72Torr、動脈血酸素分圧〈PaO2〉50Torr、HCO3-26.0mEq/Lであった。
このときのアセスメントで適切なのはどれか。

 

  1. 肺胞低換気
  2. 過換気症候群
  3. 代謝性アシドーシス
  4. 呼吸性アルカローシス

 

 


 

▶午後51

Aさん(50歳、男性)は、上腹部痛が突然出現したため、冷や汗をかき腹部を押さえながら家族と来院した。Aさんは十二指腸潰瘍の既往がある。
このときに観察する徴候として最も適切なのはどれか。

 

  1. Romberg〈ロンベルグ〉徴候
  2. Blumberg〈ブルンベルグ〉徴候
  3. Courvoisier〈クールボアジェ〉徴候
  4. Trendelenburg〈トレンデレンブルグ〉徴候

 

 


 

▶午後52

Aさん(48歳、女性)は、卵巣癌の腹膜播種性転移で亜イレウス状態になった。栄養療法のために、右鎖骨下静脈から中心静脈カテーテルの挿入が行われたが、鎖骨下動脈を穿刺したため中止された。処置直後の胸部エックス線撮影で異常はなかったが、4時間後、Aさんは胸痛と軽い呼吸困難を訴えた。
最も考えられるのはどれか。

 

  1. 血胸
  2. 肺炎
  3. 肺転移
  4. 胸膜炎

 

 


 

▶午後53

Aさん(42歳、男性、会社員)は、1人で暮らしている。毎日、たばこを20本吸い、缶ビールを3本飲んでいた。Aさんは週末にラグビーをした後、帰りに焼肉を食べるのを楽しみにしている。高尿酸血症で治療を受けることになり、尿酸排泄促進薬が処方された。缶ビールを1本に減らしたが、尿酸値が高い状態が続いている。身長172cm、体重67kg。その他の血液検査データに異常はない。
Aさんへの生活指導で最も適切なのはどれか。

 

  1. 禁煙
  2. 体重の減量
  3. 過度な運動の回避
  4. 蛋白質摂取の禁止

 

 


 

▶午後54

Raynaud〈レイノー〉現象のある患者への指導で正しいのはどれか。

 

  1. 頻繁に含嗽をする。
  2. 日傘で紫外線を防止する。
  3. 洗顔のときは温水を使用する。
  4. 筋力を維持するトレーニングを行う。

 

 


 

▶午後55

脳血管造影を行う患者の看護について最も適切なのはどれか。

 

  1. 前日に側頭部の剃毛を行う。
  2. 検査30分前まで食事摂取が可能である。
  3. 検査中は患者に話しかけない。
  4. 穿刺部の末梢側の動脈の拍動を確認する。

 

 


 

▶午後56

Aさん(59歳、男性)は、経尿道的前立腺切除術後1日で、強い尿意を訴えているが腹部超音波検査で膀胱に尿は貯留していない。Aさんは、体温36.9℃、脈拍88/分、血圧128/86mmHgであった。尿は淡血性で混濁はなく蓄尿バッグ内に3時間で350mL貯留している。
この状態で考えられるのはどれか。

 

  1. 尿道狭窄
  2. 尿路感染症
  3. 膀胱刺激症状
  4. 膀胱タンポナーデ

 

 


 
▶午後57改題

日本の令和4年(2022年)の養護者による高齢者虐待の種類で最も多いのはどれか。

 

  1. 身体的虐待
  2. 心理的虐待
  3. 介護等放棄
  4. 性的虐待

 

 


 

▶午後58

高齢者の総合機能評価〈CGA〉について正しいのはどれか。

 

  1. 介護者の介護負担は含まない。
  2. 多職種チームで結果を共有する。
  3. 疾患の改善を目指すことが目的である。
  4. 主な対象者は重度の要介護高齢者である。

 

 


 

▶午後59

Aさん(70歳、女性)は、夫のBさんと死別し、軽費老人ホームに入居している。Aさんは「今、再婚をしたいと思う好きな人ができたのに、70歳で再婚なんて恥ずかしいよと息子に叱られました。とても悲しいです」と話した。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 「息子さんの気持ちは理解できます」
  2. 「他の職員の考えを聞いてみましょう」
  3. 「好きな人ができることは素敵なことですね」
  4. 「亡くなったBさんのことは忘れてしまったのですか」

 

 


 

▶午後60

軽度の嚥下障害がある患者への誤嚥性肺炎の予防法で正しいのはどれか。

 

  1. 流動食にする。
  2. 軽く下顎を挙上して飲み込んでもらう。
  3. 食後は10分程度の座位を保持する。
  4. 口腔内を吸引しながらブラッシングする。

 

 


 

▶午後61

Parkinson〈パーキンソン〉病の症状について正しいのはどれか。

 

  1. 満月様顔貌になる。
  2. 腕を振らずに歩く。
  3. 後ろに反り返って歩く。
  4. 頭を左右に大きく振る。

 

 


 

▶午後62

A君(5歳、男児)は、先天性水頭症で脳室−腹腔〈V-P〉シャントが挿入されている。
定期受診の際、看護師が確認する項目で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 頭囲
  2. 聴力
  3. 微細運動
  4. 便秘の有無

 

 


 

▶午後63

二分脊椎の子どもに特徴的な症状はどれか。

 

  1. 排泄障害
  2. 体重増加不良
  3. 言語発達の遅延
  4. 上半身の運動障害

 

 


 

▶午後64

セクシュアリティの意義と関連する事項の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 生殖性の性――ジェンダー
  2. 性別としての性――常染色体
  3. 連帯性としての性――種の保存
  4. 性役割としての性――社会的規範

 

 


 

▶午後65

正常な月経周期に伴う変化で正しいのはどれか。

 

  1. 排卵期には頸管粘液が増量する。
  2. 月経の直後は浮腫が生じやすい。
  3. 黄体から黄体形成ホルモン〈LH〉が分泌される。
  4. 基礎体温は月経終了後から徐々に上昇して高温相になる。

 

 


 
▶午後66

Aさん(38歳、女性、パート勤務)は、腹痛のため、姉に付き添われて救急外来を受診した。診察時、身体には殴られてできたとみられる複数の打撲痕が確認された。腹痛の原因は夫から蹴られたことであった。Aさんは「家に帰るのが怖い。姉には夫の暴力について話したくない」と泣いている。
外来での看護師の対応で適切なのはどれか。

 

  1. 打撲痕を姉に見てもらう。
  2. 配偶者暴力相談支援センターに通報する。
  3. 暴力を受けたときの状況を具体的に話すことを求める。
  4. Aさんが日頃から夫を怒らせるようなことがなかったか聞く。

 

 


 

▶午後67

プロセスレコードについて正しいのはどれか。

 

  1. 看護過程の1つの段階である。
  2. 患者と家族間の言動を記述する。
  3. 看護師の対人関係技術の向上に活用する。
  4. 患者の精神症状をアセスメントする方法である。

 

 


 

▶午後68

集団精神療法の効果が最も期待できるのはどれか。

 

  1. 過眠症
  2. 躁状態
  3. 薬物依存症
  4. 小児自閉症

 

 


 

▶午後69

Aさん(80歳、女性)は、1人で暮らしている。内科と整形外科とを受診しているが、2週前から内服薬の飲み間違いがあり、主治医から訪問看護師に服薬管理の依頼があった。
Aさんがセルフケアを維持して内服するための訪問看護師の服薬管理の支援で最も適切なのはどれか。

 

  1. 内服薬は薬局から訪問看護師が受け取る。
  2. 自宅での内服薬の保管場所を分散する。
  3. 内服指導を診療科ごとに依頼する。
  4. 内服薬を1回分ごとにまとめる。

 

 


 

▶午後70

Aさん(70歳、男性)は、1人で暮らしている。慢性閉塞性肺疾患のため1週前から在宅酸素療法(0.5L/分、24時間持続)が開始された。Aさんは階段の昇降時に息切れがみられる。
自宅での入浴の方法に関する訪問看護師の説明で最も適切なのはどれか。

 

  1. 脱衣は看護師が全介助する。
  2. 浴槽に入ることは禁止する。
  3. 身体を洗うときはシャワーチェアを使う。
  4. 入浴中は携帯用酸素ボンベを利用できない。

 

 


 

▶午後71

Aさん(60歳、男性)は、1年前に膵癌と診断されて自宅で療養中である。疼痛管理はレスキューとして追加注入ができるシリンジポンプを使用し、オピオイドを持続的に皮下注射している。
訪問看護師のAさんへの疼痛管理の指導で適切なのはどれか。

 

  1. シリンジの交換はAさんが実施する。
  2. 疼痛がないときには持続的な注入をやめてもよい。
  3. レスキューとしてのオピオイドの追加注入はAさんが行う。
  4. レスキューとして用いるオピオイドの1回量に制限はない。

 

 


 

▶午後72

医療における安全管理のシステム設計の原則で正しいのはどれか。

 

  1. 個人の反省を促す。
  2. 人の記憶力を重視する。
  3. 作業のプロセスを標準化する。
  4. いくつかの業務を同時に実施する。

 

 


 

▶午後73

Aさん(79歳、女性)は、癌の化学療法を受けていたが、脳出血を起こし意識不明の状態になった。Aさんの家族は回復する見込みはないと医師から説明を受けた。家族はAさんの延命を望んでおり、医師と今後の治療方針を決定する前に看護師に相談した。
Aさんの家族への対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 医師に方針を決めてもらうよう伝える。
  2. 病院の倫理委員会に判断を依頼するよう伝える。
  3. Aさんのアドバンスディレクティブ〈事前指示〉を確認するよう伝える。
  4. 経管栄養法を開始することでAさんの身体の状態は維持できると伝える。

 

 


 

▶午後74

災害急性期における精神障害者への看護師の対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 名札の着用を指示する。
  2. 災害の状況については説明しない。
  3. 不眠が続いても一時的な変化と判断する。
  4. 服薬している薬剤を中断しないように支援する。

 

 


 

▶午後75

災害発生後、避難先の体育館で生活を始めた高齢者への対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. トイレに近い場所を確保する。
  2. 持参薬を回収して被災者に分ける。
  3. 区画された範囲内で過ごすよう促す。
  4. 私語を控えて館内の静穏が保てるように指導する。

 

 


 

▶午後76

自己管理を行う上で自己効力感を高める支援として最も適切なのはどれか。

 

  1. 自己管理の目標はできるだけ高くする。
  2. 必要な知識をできるだけ多く提供する。
  3. 自己管理の方法で不適切な点はそのたびに指摘する。
  4. 自己管理で改善できた点が少しでもあればそれを評価する。
  5. 対象者が自己管理できない理由を話したときは話題を変える。

 

 


 
▶午後77

1歳0か月の幼児の標準的な身長と体重の組合せで正しいのはどれか。

 

  身長――体重

  1. 55cm――6kg
  2. 75cm――6kg
  3. 75cm――9kg
  4. 100cm――9kg
  5. 100cm――12kg

 

 


 

▶午後78

Aさん(28歳、初産婦)は、妊娠11週である。身長160cm、体重52kg(非妊時体重50kg)である。現在は身体活動レベルⅠ(非妊時は身体活動レベルⅡ)で妊娠経過は順調である。
現時点で非妊時と比べて食事に付加することが望ましいのはどれか。

 

  1. 糖質
  2. 葉酸
  3. 蛋白質
  4. カリウム
  5. カルシウム

 

 


 

▶午後79

Aさん(60歳、男性)は、統合失調症で20年前から抗精神病薬を服用している。常に口を動かしているため、何か食べていないか看護師が口の中を確認するが、何も口には入っていない。Aさんは「勝手に口と舌が動いてしまう」と言う。
Aさんに現れている症状はどれか。

 

  1. 被害妄想
  2. 作為体験
  3. カタレプシー
  4. 遅発性ジスキネジア
  5. 静座不能〈アカシジア〉

 

 


 
▶午後80

小児医療に関する課題とその対応の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 低出生体重児の増加――人工乳による哺育の推進
  2. 育児不安が強い親の増加――子どもの自立支援
  3. 障害児の在宅医療のニーズの増加――レスパイトケアの充実
  4. 小児救急医療を受診する子どもの増加――ドクターカーの充実
  5. 成人になった小児慢性疾患患者の増加――親の意思決定の支援

 

 


 

▶午後81

小脳の機能はどれか。2つ選べ。

 

  1. 関節角度の知覚
  2. 振動感覚の中継
  3. 姿勢反射の調節
  4. 随意運動の制御
  5. 下行性の疼痛抑制

 

 


 

▶午後82

白血球減少症で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 好塩基球数は増加する。
  2. EBウイルス感染によって起こる。
  3. 白血球数が3,000/μL以下をいう。
  4. 好中球減少症では細菌に感染しやすくなる。
  5. 無顆粒球症は単球がなくなった病態をいう。

 

 


 

▶午後83

下垂体ホルモンの分泌低下により生じるのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 性早熟症
  2. 低身長症
  3. 先端巨大症
  4. Sheehan〈シーハン〉症候群
  5. Cushing〈クッシング〉症候群

 

 


 

▶午後84

抗コリン薬の投与が禁忌の疾患はどれか。2つ選べ。

 

  1. 疥癬
  2. 緑内障
  3. 大腿骨骨折
  4. 前立腺肥大症
  5. 前頭側頭型認知症

 

 


 

▶午後85

新生児の養育に関する親への指導で適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 「体温37.0℃で受診させましょう」
  2. 「沐浴は児が満腹のときに行いましょう」
  3. 「授乳後は顔を横に向けて寝かせましょう」
  4. 「衣類は大人よりも1枚少なくしましょう」
  5. 「オムツはおなかを締めつけないように当てましょう」

 

 


 

▶午後86

一般的な思春期の発育の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 骨端線が閉鎖する。
  2. 性的成熟は男子の方が女子より早く始まる。
  3. 成長ホルモンが性腺に作用して第二次性徴が起こる。
  4. 男子では身長増加のピークの前に精巣の発育が始まる。
  5. 女子では身長増加のピークの前に乳房の発育が終わる。

 

 


 

▶午後87

前頭葉の障害に伴う症状で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 人格の変化
  2. 感覚性失語
  3. 自発性の欠乏
  4. 平衡機能障害
  5. 左右識別障害

 

 


 
▶午後88

精神科病棟における身体拘束時の看護で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 1時間ごとに訪室する。
  2. 拘束の理由を説明する。
  3. 水分摂取は最小限にする。
  4. 患者の手紙の受け取りを制限する。
  5. 早期の解除を目指すための看護計画を立てる。

 

 


 

▶午後89

Aさん(72歳、女性)は、1人で暮らしており、要介護1で訪問看護を利用している。昨日の訪問時、看護師は高級な羽毛布団を見かけ、Aさんに尋ねると購入の覚えがないと話した。別居している長男は、週1回電話でAさんの様子を確認している。
看護師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 長男への連絡
  2. 羽毛布団の返品
  3. 成年後見人の選任
  4. 近隣住民への聞き取り
  5. Aさんの判断能力の評価

 

 


 

▶午後90

5%のクロルヘキシジングルコン酸塩を用いて0.2%希釈液2,000mLをつくるのに必要な薬液量を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。

 

解答:①②mL

 

 


 

資料 厚生労働省「第101回保健師国家試験、第98回助産師国家試験、第104回看護師国家試験の問題および正答について

注  当ページに掲載する解説は、看護師国家試験を解く上での理解しやすさを重視しているため、本来はより専門的・学術的な説明や議論がある部分を一部省略しています。正確な情報を掲載するように努めていますが、特に医療・看護行為や疾病、薬剤等の説明において、その正確性を保証するものではありませんので、学習以外での使用はお控え下さい。

 

▼第104回看護師国家試験

 

▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 保健師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 助産師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 医師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 薬剤師国家試験に出る国民衛生の動向