看護師国家試験必修問題 1.健康の定義と理解
看護師国家試験の問題は、大きく必修問題と一般問題・状況設定問題の二つに分けられます。
合格のためには、①必修問題(1問1点)で50点中40点以上(80%以上)、②一般問題(1問1点)・状況設定問題(1問2点)で250点中約160点(毎年変動)以上の二つの基準を満たす必要があります。つまり、一般問題・状況設定問題で合格基準を突破しても、必修問題で39問以下の正解しかできなければ不合格となります(不適切問題として除外等されない場合)。
問題数に対して必修問題の合格ラインが高く、看護師試験の学習としては、まず基礎的な土台を固めて必修問題を落とさないことが最重要であり、その後、より応用的な知識を身に付けて一般問題・状況設定問題で点数を積み上げていく方針が定番となっています。
必修問題は重要な基本的事項を問うものとされ、問題内容から午前と午後のそれぞれ最初の25問、合計50問が該当すると一般的に考えられます(必修問題の箇所は公表されていないので不確定)。
その範囲・難易度は看護師国家試験出題基準に沿って限られ、過去の問題と同内容・傾向の問題がたびたび出題されるため、過去問の対策がとくに重要です。
例えば、第111回(2022年)看護師国家試験の必修問題が、110回から101回までの10年間の必修問題部分で何問出題されたかをみると、必修問題として不適当とされた2問を除いた48問のうち、10年間の必修問題で類似内容の問題は28問(58.3%)出題されています。
つまり、111回試験では、過去10年間の必修問題を解き、周辺知識を含めてしっかりと理解すれば、必修問題の半分以上が確実に正答できたということであり、過去問対策の重要性がわかります。
当サイトでは最新の看護師国家試験出題基準に沿って、113回(2024年)から102回(2013年)までの12年分の看護師国家試験に出題された必修問題を網羅・解説しています。
衛生テキスト「国民衛生の動向」と合わせてご活用ください。
▼看護師国家試験必修問題まとめ
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【必修】大項目1「健康の定義と理解」
中項目(出題範囲) | 小項目(キーワード) |
A.健康の定義 |
世界保健機関〈WHO〉の定義 ウェルネスの概念 |
B.健康に関する指標 | 総人口 年齢別人口 労働人口 将来推計人口 世帯数 婚姻、家族形態 出生と死亡の動向 死因の概要 平均余命、平均寿命、健康寿命 |
C.受療状況 | 有訴者の状況 有病率、罹患率、受療率 外来受診の状況 入院期間 |
A.健康の定義
世界保健機関〈WHO〉の定義
第1編2章 12.世界保健機関〈WHO〉 p36~39
世界保健機関〈WHO〉が定義する健康について正しいのはどれか。
- 単に病気や虚弱のない状態である。
- 国家に頼らず個人の努力で獲得するものである。
- 肉体的、精神的及び社会的に満たされた状態である。
- 経済的もしくは社会的な条件で差別が生じるものである。
一次予防・二次予防・三次予防
第3編1章 1.1〕生活習慣病の概念 p80
生活習慣病の一次予防はどれか。
- 早期治療
- 検診の受診
- 適切な食生活
- 社会復帰を目指したリハビリテーション
疾病や障害に対する二次予防はどれか。
- 早期治療
- 予防接種
- 生活習慣の改善
- リハビリテーション
生活習慣病の三次予防はどれか。
- 健康診断
- 早期治療
- 体力づくり
- 社会復帰のためのリハビリテーション
B.健康に関する指標
総人口
第2編1章 1.人口の動向 p41~44
令和5年(2023年)の日本の総人口に最も近いのはどれか。
- 1億人
- 1億400万人
- 1億2,400万人
- 1億4,400万人
年齢別人口
令和5年(2023年)10月1日現在の年齢3区分別人口構成割合は、
- 年少人口(0~14歳):11.4%
- 生産年齢人口(15~64歳):59.5%
- 老年人口(65歳以上):29.1%
で、少子高齢化により年少人口と生産年齢人口は減少傾向、老年人口は増加傾向にある。
第2編1章 1.人口の動向 p41~44
人口年齢区分における15歳から64歳までの年齢区分はどれか。
- 従属人口
- 年少人口
- 老年人口
- 生産年齢人口
日本の令和5年(2023年)の生産年齢人口の構成割合に最も近いのはどれか。
- 50%
- 60%
- 70%
- 80%
日本における令和5年(2023年)の総人口に占める老年人口の割合で最も近いのはどれか。
- 19%
- 29%
- 39%
- 49%
令和5年(2023年)の日本の人口推計で10年前より増加しているのはどれか。
- 総人口
- 年少人口
- 老年人口
- 生産年齢人口
将来推計人口
第2編1章 1.人口の動向 p41~44
令和5年(2023年)推計による日本の将来推計人口で令和52年(2070年)の将来推計人口に最も近いのはどれか。
- 6,700万人
- 8,700万人
- 1億700万人
- 1億2,700万人
日本の将来推計人口で令和52年(2070年)の65歳以上人口が総人口に占める割合に最も近いのはどれか。
- 24%
- 39%
- 54%
- 69%
世帯数
令和4年(2022年)の世帯構造別にみた世帯割合は多い順に、
①単独世帯:32.9%
②夫婦と未婚の子のみの世帯:25.8%
③夫婦のみの世帯:24.5%
④ひとり親と未婚の子のみの世帯:6.8%
⑤三世代世帯:3.8%
となっている。なお、②~④を合わせた核家族世帯は57.1%となっている。
第2編1章 2.世帯の動向 p44~48
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査で、単独世帯の占める割合はどれか。
- 12.9%
- 32.9%
- 52.9%
- 72.9%
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査で次の世帯構造のうち最も少ないのはどれか。
- 単独世帯
- 三世代世帯
- 夫婦のみの世帯
- 夫婦と未婚の子のみの世帯
▶113回午前9
核家族はどれか。
- 兄弟姉妹のみ
- 夫婦と子ども夫婦
- 夫婦と未婚の子ども
- 夫婦とその親と夫婦の子ども
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査で、世帯総数における核家族世帯の割合に最も近いのはどれか。
- 30%
- 45%
- 60%
- 75%
平均世帯人員
第2編1章 2.世帯の動向 p44~48
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査における平均世帯人数はどれか。
- 1.25
- 2.25
- 3.25
- 4.25
65歳以上の者のいる世帯の割合
第2編1章 2.世帯の動向 p44~48
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査で65歳以上の者のいる世帯の割合に最も近いのはどれか。
- 10%
- 30%
- 50%
- 70%
平均初婚年齢
第2編2章 8.婚姻 p68~69
令和5年(2023年)の人口動態統計における妻の平均初婚年齢はどれか。
- 19.7歳
- 24.7歳
- 29.7歳
- 34.7歳
生涯未婚率
第2編2章 8.婚姻 p68~69
人口統計資料集2020年版における生涯未婚率(50歳時の未婚割合)で、平成22年(2010年)から令和2年(2020年)の推移で適切なのはどれか。
- 変化はない。
- 下降し続けている。
- 上昇し続けている。
- 上昇と下降を繰り返している。
出生数
第2編2章 2.出生 p51~55
令和5年(2023年)の日本の出生数に最も近いのはどれか。
- 40万人
- 70万人
- 100万人
- 130万人
合計特殊出生率
第2編2章 2.出生 p51~55
日本の令和5年(2023年)における合計特殊出生率はどれか。
- 0.70
- 1.20
- 1.70
- 2.20
母の年齢階級別出生率
第2編2章 2.出生 p51~55
日本の令和5年(2023年)における母の年齢階級別出生率が最も高いのはどれか。
- 20~24歳
- 25~29歳
- 30~34歳
- 35~39歳
- 40~44歳
死亡数
第2編2章 3.死亡 p55~64
日本の令和5年(2023年)の死亡数に近いのはどれか。
- 118万人
- 138万人
- 158万人
- 178万人
死因順位
令和5年(2023年)の主要死因別にみた死亡順位は以下のとおりである。
第1位:悪性新生物〈腫瘍〉
第2位:心疾患
第3位:老衰
第4位:脳血管疾患
第5位:肺炎
第2編2章 3.2〕死因の概要 p56~58
日本の令和5年(2023年)における主要死因別にみた死亡率が最も高いのはどれか。
- 肺炎
- 心疾患
- 悪性新生物〈腫瘍〉
- 脳血管疾患
令和5年(2023年)の人口動態統計における主要死因別の死亡率で心疾患の順位はどれか。
- 1位
- 2位
- 3位
- 4位
小児の死因順位
令和5年(2023年)の年齢階級別にみた小児の死因の第1位は以下のとおりである。
0歳:先天奇形、変形及び染色体異常
1~4歳:先天奇形、変形及び染色体異常
5~9歳:悪性新生物〈腫瘍〉
10~14歳:自殺
第2編2章 3.2〕死因の概要 p56~58
日本における令和5年(2023年)の5~9歳の子どもの死因で最も多いのはどれか。
- 肺炎
- 心疾患
- 不慮の事故
- 悪性新生物〈腫瘍〉
悪性新生物〈腫瘍〉
第2編2章 3.3〕死因―悪性新生物〈腫瘍〉 p58~59
日本における令和5年(2023年)の部位別にみた悪性新生物〈腫瘍〉の死亡数で、男性で最も多い部位はどれか。
- 胃
- 肝及び肝内胆管
- 気管、気管支及び肺
- 結腸と直腸S状結腸移行部及び直腸
自殺の動機
第2編2章 3.7〕(2)自殺 p61~63
警察庁の「令和5年(2023年)中における自殺の状況」の自殺者の原因・動機のうち最も多いのはどれか。
- 学校問題
- 家庭問題
- 勤務問題
- 健康問題
死亡場所
- 令和4年(2022年)の死亡場所は、病院が64.5%と最も多く、次いで自宅が17.4%となっている。
- なお、過去の意識調査では、人生の最後をむかえるときに生活したい場所として自宅が最も高く、在宅医療の充実が図られている。
第4編1章 3.1〕在宅医療 p170
令和4年(2022年)の人口動態統計における死亡場所で最も多いのはどれか。
- 自宅
- 病院
- 老人ホーム
- 介護医療院・介護老人保健施設
平均寿命
第2編3章 生命表 p70~73
平均寿命で正しいのはどれか。
- 0歳の平均余命である。
- 20歳の平均余命である。
- 60歳の平均余命である。
- 死亡者の平均年齢である。
令和4年(2022年)の日本における簡易生命表で女性の平均寿命に最も近いのはどれか。
- 77年
- 82年
- 87年
- 92年
日本の令和4年(2022年)における男性の平均寿命はどれか。
- 71.05年
- 76.05年
- 81.05年
- 86.05年
健康寿命
第3編1章 2.1〕(6)健康寿命の延伸 p87~88
世界保健機関〈WHO〉が平成12年(2000年)に提唱した「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」はどれか。
- 健康寿命
- 健康余命
- 平均寿命
- 平均余命
C.受療状況
有訴者
第2編4章 1.1〕有訴者の状況 p74
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査による有訴者率(人口千対)で正しいのはどれか。
- 6.5
- 76.5
- 276.5
- 476.5
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査で、男性の有訴者の症状が最も多いのはどれか。
- 腰痛
- もの忘れ
- 体がだるい
- 目のかすみ
- 手足の関節が痛む
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査における女性の有訴者の自覚症状で最も多いのはどれか。
- 頭痛
- 腰痛
- 体がだるい
- 目のかすみ
通院者
第2編4章 1.2〕通院者の状況 p74~75
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査における通院者率が男女ともに最も高いのはどれか。
- 糖尿病
- 腰痛症
- 高血圧症
- 眼の病気
受療率
第2編4章 2.2〕受療率 p77~78
令和2年(2020年)の患者調査における外来受療率(人口10万対)で最も多い傷病はどれか。
- 新生物〈腫瘍〉
- 呼吸器系の疾患
- 消化器系の疾患
- 内分泌、栄養及び代謝疾患
▼看護師国家試験必修問題まとめ